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36.腸閉塞 ページ36

廉side

仕事が早めに終わったから、急いで病院に向かった。

トントントン。

廉「紫耀〜?」
紫耀「…Zzz。」

あ、寝とる。

ゲームでもしながら、紫耀が起きるのを待つか。

ソファーでくつろぎながらゲームをしてたら、紫耀がモゾモゾ動いてるのに気付いた。

ん?起きたんか?

廉「紫耀?起きたんか?」
紫耀「…廉?」
廉「おん。気分どうや?」
紫耀「…吐きそう…。」
廉「ちょっと待ってな!!」

俺は急いで容器を手に取り、紫耀の口元に持っていった。

廉「ええよ?」
紫耀「…ゲホッゲホッ…うっ…げぇぇ…ぇぇ…ゲホッゲホッ…おぇ…げぇぇ…。」
廉「全部出してしまい。」
紫耀「…ゲホッゲホッ…。」

昼飯食ったって言ってたから、ガッツリいろんな物が混ざった嘔吐物が勢いよく出てきた。

ナースコールで看護師さんを呼んで、バトンタッチしてもらった。

全部キレイにしてもらって、紫耀は落ち着いたみたいやわ。

今はぐっすり寝てる…。

目を覚ましたのは夕方遅く。

紫耀「…ん〜…。」
廉「起きたか?」
紫耀「…コクリ。」
廉「飯、届いてるけど、食うか?」
紫耀「…いらない…。」
廉「これだけ食わん?」
紫耀「なにこれ?」
廉「…ちょっと待ってな。」

小さい紙に書かれたメニューとにおいを照らし合わせて…。

廉「フルーツをペースト状にしたやつみたいやな。」
紫耀「…わかった。」
廉「食べれるだけ食べるんやで?」
紫耀「…いただきます。」

全部は食べきれなかったけど、ちょっとだけでも食べてくれてよかったわ。

紫耀「今日ね、朝早くシャワー浴びたの。でね、お腹がだいぶ引っ込んできたんだよ!」

嬉しそうに腹を見せてきた紫耀。

廉「ホントやな!!あともう少し頑張ろうな?」
紫耀「うん!!」

調子も大丈夫そうやな…。

面会時間もそろそろ終わり。

紫耀「廉…また来る?」
廉「おん。明日は1日やな。午後から海人も来るで。」
紫耀「じゃぁ、楽しみに待ってるね!」
廉「おん。楽しみ過ぎて、夜更かししたらアカンで。」
紫耀「うん!」
廉「じゃぁ、帰るわ。」
紫耀「ありがとう!おやすみー!」
廉「おん。おやすみ。」

顔色もだいぶ良くなってたから、安心したわ。

週末には退院出来たらええな…。

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hana0924(プロフ) - ありがとうございます!! (2020年6月21日 18時) (レス) id: bd38aca82b (このIDを非表示/違反報告)
KC(プロフ) - hana0924さん» ありがとうございます!ぼちぼち作っていきますね(o^^o) (2020年6月21日 17時) (レス) id: b2342da90f (このIDを非表示/違反報告)
hana0924(プロフ) - 続き待ってます! (2020年6月21日 0時) (レス) id: bd38aca82b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KC | 作成日時:2020年6月17日 15時

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