病弱紫耀ちゃん(８)

33.腸閉塞 ページ33

岸side

吐き気止めが効いているのか、今日は昨日より全然落ち着いてる。

あ、寝そう…。

早くおいしいもん食わしてやりたいな…。

少ししてから、紫耀は夢の中へ…。

紫耀が寝てる間に、俺はご飯タイム。

さすがに絶飲食中の紫耀の前では食べれないから。

小説を読みながら、紫耀が起きるのを待った。

17時50分か…。

紫耀｢…ん〜…。｣
岸｢ん？起きたか？｣
紫耀｢…？。｣

まだ、半分寝てるな…。

全然、目が合わない…。

あ、また寝た…。

30分後…。

紫耀｢…ん〜…。｣
岸｢紫耀？｣
紫耀｢…岸くん？｣
岸｢たくさん寝たな？｣
紫耀｢…うん。｣

やっと起きた。

紫耀｢…トイレ。｣
岸｢おう。トイレ行こうな。｣

だいぶトイレも１人で出来るようになった。

最初と最後だけ手助けに入るけど。

岸｢終わったら呼べよ？｣
紫耀｢…うん。｣

しばらくして…

紫耀｢岸くーん。｣
岸｢はい。はい。…入るぞ？｣
紫耀｢…点滴のところが痛い…。｣
岸｢24時間打ちっぱなしだからな…。｣

よし！
また少し出てる！

手洗いを済ませて、ベッドに戻った。

紫耀｢明日も岸くん、来る？｣
岸｢明日は神だな。俺、明日、日帰りで地方でさ。｣
紫耀｢そっか…。｣
岸｢寂しいの？｣
紫耀｢いや、全然。｣
岸｢おい！(笑)そこは、寂しいって言えよ！(笑)｣
紫耀｢(笑)｣

久しぶりに紫耀の笑顔を見た。

紫耀｢今度、いつ来るの？｣
岸｢明後日の昼頃に短時間しか入れないけど、来るからな。｣
紫耀｢…。｣
岸｢午前中は海人が来てくれるし、午後は、俺の後に廉が来るよ？｣
紫耀｢…わかった…。｣

ホントは寂しいんだろ？…紫耀？

そろそろ面会時間も終わり。

岸｢俺、そろそろ帰るな。｣
紫耀｢…うん。｣
岸｢１人で寝れるか？｣
紫耀｢…うん。｣
岸｢トイレは？｣
紫耀｢大丈夫。｣
岸｢また来るからな。｣
紫耀｢うん。ありがとう…岸くん。｣
岸｢おう！早く寝るんだぞ？｣
紫耀｢…うん。｣
岸｢じゃぁな！｣
紫耀｢ばいばい…。｣

何か俺が寂しくなってきた…。

とりあえず、明日からの仕事を頑張るぞ！

紫耀side

岸くんが帰っちゃった。

凄く寂しいの…ホントは…。

でも、明日は神が来てくれる。

週明けにはすぐ歌番組の収録が入ってるから、早く元気になるぞ！

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