病弱紫耀ちゃん(８)

30.腸閉塞 ページ30

岸side

岸｢海人、容器を口元に持ってきて！もう出ちゃってる…。｣
海人｢う、うん！｣

あ、神たちも心配そうな顔で見にきた。

岸｢紫耀、ゆっくり手を離すぞ？｣
紫耀｢…ゲホッゲホッ…げぇっ…ぇぇ…ゲホッゲホッ…。｣
岸｢よしよし。｣

ほとんど胃液だな…。

点滴のせいもあるんだろうな…。

まぁ、ちょっとした副作用みたいな感じ…。

神がタオルを持ってきてくれた。

紫耀｢…気持ち悪い…。ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸｢気持ち悪いな…。｣
紫耀｢…げぇぇ…ぇぇ…ゲホッゲホッ…おぇ…。｣
岸｢…。｣
海人｢紫耀？大丈夫？｣
紫耀｢…ﾊｧﾊｧﾊｧ…もう…出ない…。｣
岸｢気持ち悪いな…。海人、容器外していいよ。あとで、俺が片付けるから、そこに置いといて。｣
海人｢え、あ、うん。｣
岸｢で、３人ともそっちで待っててくんねぇ？｣
神｢あ、うん。｣
廉｢おん。｣
海人｢何かあったら呼んでね？｣
岸｢おう。｣

紫耀をトイレから立たせて、手洗いうがいをさせて、支えながらベッドに連れてきた。

岸｢海人、ちょっと紫耀を見ててくんねぇ？俺、ちょっと片付けてくるから。｣
海人｢うん。｣

俺はトイレを片付けに向かった。

あ、よかった…。
ちょっとだけ出てる…。

でも、まだ張ってたから先は長いな…。

袋の口を縛って、俺は看護師さんの所に向かった。

海人side

海人｢紫耀？大丈夫？｣
紫耀｢…大丈夫…。｣
廉｢紫耀？｣
紫耀｢廉？｣
廉｢大丈夫か？｣
紫耀｢…うん。…ごめんね…。｣
海人｢紫耀？横になる？｣
紫耀｢…うん。｣

ゆっくり紫耀を横にした。

海人｢タオル、ここに置いとくね？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

顔色…悪いな…。

早くいつもの紫耀に戻らないかな…。

あ、岸くんが戻ってきた。

岸side

嘔吐はやっぱり点滴の影響みたい…。

寝る前に吐き気止めを追加してくれるらしい。

岸｢あ、紫耀、寝た？｣
海人｢ううん。起きてるよ。寝そうではあるけど…。｣
岸｢紫耀？容器、ここに置いとくからな？｣
紫耀｢…ありがとう…。｣
岸｢寝れたら寝ていいぞ？俺らがついてるから。｣
紫耀｢…うん。｣

しばらくして、紫耀が寝に入った。

岸｢…寝た。(小声)｣
神｢じゃぁ、静かにしないとだね。(小声)｣

そこからみんな小声で会議開始。

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