病弱紫耀ちゃん(８)

29.腸閉塞 ページ29

岸side

神と海人と話していると…

ピンロン♪

廉{今、仕事終わった。

岸｢廉、今、仕事終わったって。｣
神｢あ、じゃぁ、俺、廉の迎え行こうか？｣
岸｢頼めるか？｣
神｢うん。いいよ。家で待ってるように言って。｣
岸｢おう。｣

岸{お疲れ!!神が迎えに行くから、家で待ってて！｣
廉{おん。頼むわ。

神｢じゃぁ、行ってくるね！｣
岸｢おう！頼んだ！｣

…。

紫耀｢…ん〜…。｣
岸｢紫耀？どうした？｣
紫耀｢…Zzz。｣
海人｢紫耀、大丈夫？｣
岸｢ちょっとうなされたみたいだな…。｣
海人｢…ねぇ？｣
岸｢ん？｣
海人｢紫耀…痩せた気がする…。｣
岸｢…うん。｣
紫耀｢…ん〜…。｣

紫耀がゆっくり目を開けた。

岸｢紫耀？｣
海人｢紫耀？｣
紫耀｢…。｣
岸｢どうした？｣
紫耀｢…トイレ…。｣
岸｢おう。トイレ行こうな…。｣

紫耀の身体を起こして、トイレに連れて行った。

海人に点滴を引いてきてもらって。

岸｢腹、さするか？｣
紫耀｢…うん。｣
岸｢海人？バスタオルを１枚持ってきて？｣
海人｢うん！｣

…。

海人｢はい！持ってきたよ！｣
岸｢おう。サンキュー！｣
紫耀｢…痛い…。｣
岸｢今、さすってやるからな。｣

バスタオルを膝にかけて、腹をゆっくりさすった。

岸｢海人、あっちで待ってて？何かあったら呼ぶから。｣
海人｢うん。｣

ちょっとだけでも出たらいいけど…。

点滴してるから、ちょっとは出るかな…？

トントントン。

あ、神たち帰ってきたかな？

神｢ただいまぁ。｣
海人｢おかえり！廉、お疲れさま！｣
廉｢おん。お疲れさん。｣
神｢あれ？岸くんと紫耀は？｣
海人｢今、トイレ。｣
神｢あ、そっか。｣
廉｢？｣

そんな会話が聞こえてきた。

紫耀｢…ん〜…。｣
岸｢…。｣
紫耀｢…痛い…。｣
岸｢…痛いな…。｣
紫耀｢…吐きそう…。｣
岸｢ちょっと待てよ…！…海人ー！海人ー！｣

海人side

神と廉と話していると、トイレから岸くんの声が…。

海人｢どうしたの!?｣
岸｢悪ぃ!!ピンクの容器持ってきて!!紫耀が吐く!!｣
海人｢分かった!!｣

俺は急いでピンクの容器を取り行った。

岸side

背中をさすりながら、ピンクの容器が来るのを待った。

紫耀｢…うっ。｣

指の間から…出てきた…。

紫耀も頑張って我慢してくれたから仕方ない。

俺も片手で背中をさすり、もう片手で紫耀の口元を抑えた。

海人side

トイレにピンクの容器を持って行くと…間に合わなかったみたい…。

俺なりに急いだんだけど…。

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