病弱紫耀ちゃん(８) (ページ27)

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27.腸閉塞ページ27

神side

ドラッグストアに着いて、只今、海人と一緒に買い出し中。

神｢えっと…、歯ブラシと歯磨き粉と…。｣
海人｢シャンプーとかもいるよね？｣
神｢だね！海人、持って来て！｣
海人｢うん！｣

２人で買い出しを済ませて、病院に向かった。

岸side

点滴を交換してもらって、紫耀は眠りが浅いのか、寝たり起きたりを繰り返してる…。

紫耀｢…岸くん…？｣
岸｢ん？どうした？｣
紫耀｢…背中…？｣
岸｢背中？｣
紫耀｢…さすって…。｣
岸｢気持ち悪いか？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣
岸｢よしよし…。｣

ピンクの容器を口元にスタンバイした。

紫耀｢…う～…。｣
岸｢トイレ行くか？｣
紫耀｢ﾓｿﾞﾓｿﾞ…。｣
岸｢動けそうなら、トイレに連れて行くぞ？｣
紫耀｢ﾓｿﾞﾓｿﾞ…。｣
岸｢？｣

落ち着きがない紫耀…。

動かさない方がいいのかな…？

それにしても吐く気配がないな…。

岸｢落ち着いてきたか？｣
紫耀｢…うっ…ゲボッ…ゲホッゲホッ…げぇぇ…ぇぇ…ゲホッゲホッ…。｣
岸｢よしよし。気持ち悪かったな…。｣

落ち着いたかと思ったけど、気のせいだったみたい…。

紫耀｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸｢看護師さん、呼んでくるな？｣

容器に装着されてた袋を縛って、容器ごと看護師さんの所に持って行った。

岸｢すみません…。1030号室の平野ですけど…。｣
看護師｢どうされましたか？｣
岸｢あ、すみません。本人が嘔吐しちゃって…。｣
看護師｢すぐ行きますね。｣

看護師さん達がすぐ病室に来てくれて、紫耀の口の中をキレイに拭いてくれた。

ただ、拭かれるたびに紫耀がげぇげぇ…状態。

近くにいてやりたいけど、ちょっと病室の外で終わるのを待っとこう…。

海人｢岸くーん!!｣
神｢海人、静かにしないと!!｣
海人｢あ、そっか!!｣
岸｢おう。忙しいのに悪ぃな。｣
神｢ううん。…ところで、なんで廊下にいるの？｣
海人｢中に入らないの？｣
岸｢ちょっと今、紫耀がげぇげぇ状態…。｣
神｢え!?１人して大丈夫なの?!｣
岸｢あ、いや、看護師さんが付いてる。｣
神｢あ、そうなんだ…。｣

袋などを持った男性看護師さんが病室に入って行った。

海人｢え!?大丈夫なのかな!?｣
神｢…たぶん。｣

しばらくして、看護師さん達が出てきた。

看護師｢お待たせしました。どうぞ。｣
岸｢お手数掛けました…。｣
看護師｢いいえ。シーツ交換をさせて頂きましたので…。｣
岸｢あ、はい。ありがとうございました。｣
看護師｢失礼します。｣

俺たちは中へ入った。