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20.腸閉塞 ページ20

岸side

えっと〜…袋…袋…。

あれ?どこいった?

小さく三角に折りたたんでリュックに入れたんだけどな…。

紫耀side

紫耀「…き…しくん…。」
岸「…ん?」
紫耀「…ふく…うっ…。」
岸「袋だろ?今探してんだけどさ〜…。」

岸くん…間に合わなかったよ…。

岸side

紫耀に袋を渡してあげよう…と思って、リュックの中を一生懸命探してたから、全然、紫耀の事を見ずに、受け応えしてたら…まさかの…。

岸「あ、あった!あった!」

あまりにも小さく折りたたんでたから、リュックの一番下に埋もれてた。

岸「紫耀、袋あったぞ!」
紫耀「…。」

口を抑えながら震えてる紫耀…。

岸「紫耀?」

俺は急いで袋を広げて、紫耀の口元に持っていった。

運転手「お客さん?大丈夫ですか?」
岸「あ、何か酔っちゃったみたいで…すみません。…紫耀、袋、あるから、出していいぞ?」
紫耀「…フルフル。」
運転手「タクシー止めましょうか?」
岸「さっせん。お願い出来ますか?」
運転手「構いませんよ。そこに止まりますね。」
岸「さっせん。」

誰かに見られてるのが嫌なんだろうな…。

タクシーが止まり、凄く優しい運転手さんに許可を取って、俺と紫耀は1回タクシーを降り、人目のつきにくい、建物と建物の間に入った。

岸「紫耀?ほら?出していいぞ?」
紫耀「ゲボッゲボッ…ゲホッゲホッ…うっ…げぇぇ…ぇぇ…ゲホッゲホッ…。」
岸「よく我慢したな。」

紫耀は勢いよく袋に戻した。

紫耀「ゲホッゲホッ…おぇ…ゲホッ…うっ…。ハァハァハァ…。」
岸「…ゆっくりでいいぞ?」

紫耀が急にしゃがみ始めた。

紫耀「…お腹…痛い…。」

マジか!?

さすがにここでトイレはさせられないしな…。

紫耀「…トイレ…行きたい…。」
岸「…だよな。紫耀、ちょっと待っとけよ!?」

俺はタクシーの運転手さんに、簡単に事情を説明した上で、1回支払いを済ませたい。と申し出た。

運転手「ここで待ってますよ。お連れ様が落ち着いたら、病院に急ぎましょう!?メーターは気にしないで下さい。止めときますから(笑)」
岸「いいんすか?」
運転手「大丈夫ですよ。落ち着いたら、戻って来て下さい。」
岸「はい!!さっせん!!」

俺は急いで紫耀の所に戻った。

何て優しい運転手さんなんだ…。

とりあえず、急いでトイレに連れて行こう…。

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hana0924(プロフ) - ありがとうございます!! (2020年6月21日 18時) (レス) id: bd38aca82b (このIDを非表示/違反報告)
KC(プロフ) - hana0924さん» ありがとうございます!ぼちぼち作っていきますね(o^^o) (2020年6月21日 17時) (レス) id: b2342da90f (このIDを非表示/違反報告)
hana0924(プロフ) - 続き待ってます! (2020年6月21日 0時) (レス) id: bd38aca82b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KC | 作成日時:2020年6月17日 15時

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