病弱紫耀ちゃん(８)

19.腸閉塞 ページ19

岸side

岸｢おはよ！｣
紫耀｢おはよ…。｣

やっぱりまだ調子悪そうだな…。

岸｢具合どうだ？｣
紫耀｢…ダルい…。｣
岸｢そっか…。あ、熱測るか！｣

ピピピ…。

岸｢37.8℃か…。｣
紫耀｢…トイレ。｣
岸｢お、おう。｣

紫耀をトイレに連れて行った。

紫耀｢…外で待ってて…。｣
岸｢大丈夫か？｣
紫耀｢…うん。｣
岸｢何かあったら呼べよ？｣
紫耀｢…うん。｣

トイレのドアを閉め、トイレの外で待った。

紫耀side

お腹は痛かったけど、出る気配は全くなかった。

だから、普通にトイレがしたかったから、岸くんにはトイレの外で待ってもらった。

身体がダルい…。

そろそろトイレから出よう…。

ジャー。

岸side

ジャー。

あ、そろそろ出てくるかな？

ガチャ。

岸｢腹、大丈夫か？｣
紫耀｢…うん。｣
岸｢飯、準備出来てるから…。｣
紫耀｢…うん。｣

紫耀をリビングに連れて行き、うどんを食べさせた。

紫耀side

うどんはなんとか食べれそうだけど…。

さり気なく、少量のヨーグルトと牛乳が…。

食べないと…だよね…。

せっかく準備してくれたし…。

岸side

岸｢あ、ヨーグルトと牛乳はムリしなくていいからな。｣
紫耀｢あ、うん。｣

完食は出来なかったけど、ヨーグルトも牛乳も口にしてくれた。

これであとは、お腹がゴロゴロ鳴るのを待つだけ！

紫耀の様子を伺いながら、病院に行く準備をした。

ダルそうにソファーに座る紫耀…。

紫耀の貴重品も俺のリュックに入れてっと…。

岸｢紫耀、保険証は…？｣
紫耀｢財布に入ってる…。｣
岸｢わかった。｣
紫耀｢…げふっ。｣

え？

岸｢紫耀、もしかして吐きそう？｣
紫耀｢…だ、大丈夫…。｣
岸｢トイレ、連れて行こうか？｣
紫耀｢…行こう？｣
岸｢え？｣
紫耀｢病院…。｣
岸｢あ、うん。｣

紫耀side

朝ご飯…食べ過ぎたかな…。

何とかして気分を紛らわせないと…。

岸side

袋とタオルは持ったし…忘れ物は無いかな？

あ、水！水！

よし、OK!!!!

タクシーを呼んで、俺たちは病院に向かった。

岸｢紫耀、大丈夫か？｣
紫耀｢…。｣
岸｢紫耀？｣
紫耀｢え？｣
岸｢酔ってないか？｣
紫耀｢あ…ちょっとね…。｣

紫耀side

気分を紛らわすのに必死で、岸くんの声、全然聞こえなかった。

体調が悪いからかな…？
いつもなら車酔いなんてしないのに…気持ち悪い…。

岸side

袋…渡しといた方がいいかな…？

紫耀side

袋、貰っとこうかな…。

何か…ヤバいかも…。

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