病弱紫耀ちゃん(８) (ページ17)

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17.腸閉塞ページ17

紫耀side

ふと目が覚めた瞬間にゲップが…。

紫耀｢げふっ。うっ…ゲホッゲホッ…おぇ…ゲホッゲホッ…。｣

ヤバい…咳き込んだ勢いで枕に吐いちゃった…。

身体、起こせばよかった…。

岸side

紫耀｢ゲホッゲホッ…。｣

ん？

岸｢紫耀、大丈夫か?!｣

俺は急いで枕元の間接照明を点けた。

あ…枕に吐いちゃってる…。

俺は急いで紫耀の身体を起こし、洗面器を口元に持っていった。

紫耀｢ゲホッゲホッ…。｣
岸｢気持ち悪くなっちゃった？｣
紫耀｢…ﾌﾙﾌﾙ。うっ…おぇ…ゲホッゲホッ…。｣

あ…お粥が出てきた…。

岸｢落ち着いたら、うがいしに行こうな？｣
紫耀｢…いっ…。｣
岸｢腹、痛いのか？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣
岸｢トイレ行くか？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

さて、どうやって連れて行こうかな…。

とりあえず、洗面器をタオルに持ち替えて連れて行くか…。

岸｢紫耀、タオルに吐いてもいいからな。｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。…げふっ。｣

なんとか、トイレに連れて行き、紫耀を座らせた。

岸｢今、バスタオル持ってくるからな。｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

俺はバスタオルと念の為、袋も持ってトイレに戻った。

バスタオルを紫耀の膝に掛け、腹をさすった。

紫耀｢…痛い…。｣
岸｢…いきめたらいきめよ？｣
紫耀｢…。｣

俺は静かに腹をさすり続けた。

紫耀｢…出ない…。｣
岸｢…ん～…。ベッドに戻るか？｣
紫耀｢…うん。｣

小の方も全然出てない…。

水分補給させてるけど、全部吐いちゃってるもんな…。

とりあえず、寝室に戻ったら、水分補給させよう…。

手洗いうがいを済ませて、寝室に戻った。

枕とアイスノンに巻いてたタオルを新しいのに取り替えて、紫耀に水分補給をさせた。

岸｢もう気持ち悪くないか？｣
紫耀｢…大丈夫。…ｺﾞｸｺﾞｸ。｣
岸｢俺、洗面器とか片付けてくるな。｣
紫耀｢…うん。ごめんね…。｣
岸｢気にするなって(笑)｣

俺は洗面器と汚れたタオルを持って、寝室を出た。

洗面器に新しい袋を被せて、タオルは簡単に洗って、お湯に浸けた。

寝室に戻ると、紫耀が眠そうに目をこすっていた。

岸｢紫耀、寝ていいんだぞ？｣
紫耀｢…う～ん。｣
岸｢何も心配いらないから…。｣
紫耀｢…でも、また吐いちゃったら…。｣
岸｢吐いちゃってもいいよ。大丈夫だから。俺がいる。心配いらない。｣
紫耀｢…。｣
岸｢だから、寝ろ？な？｣
紫耀｢…うん。｣

紫耀を横にならせ、俺はふと時計を見た。

02時30分過ぎか…。