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16.腸閉塞 ページ16

紫耀side

ずっと我慢してた…。

気持ち悪くて…。

気持ち悪くて…仕方なかった…。

でも、海人たちの前では吐きたくなかった…。

俺の方がお兄さんだし…。

ちょっとでも元気になった感じを見せたかった…。

岸side

トイレで吐かせてもいいんだけど、身体を冷やして、余計具合が悪くなったら大変だからな…。

岸「紫耀、袋持ってきたぞ。」
紫耀「…ごめん。」
岸「吐きそうか?」
紫耀「…コクリ。」
岸「背中、さすっててやるから…。」
紫耀「…コクリ。」

肩から毛布を掛け、毛布の中に手を入れて背中をさすった。

岸「スッキリしてから寝ような?」
紫耀「…コクリ。」

しばらく背中をさすっていると、紫耀に落ち着きがなくなってきた。

紫耀「…吐く。」
岸「おう。いいぞ。」
紫耀「うっ…げぇぇ…ゲホッゲホッ…おぇ…ゲホッ…うっ…ゲボッ…ゲホッゲホッ…げぇ…げぇぇ…。」
岸「キツイな…。」
紫耀「…げぇぇ…ゲボッ…ハァハァハァ…げふっ…うっ…ハァハァハァ…。」

出し切ったかな?

お粥も食べてたし、水分補給も結構してたから、少し量が多かったな。

岸「まだ出そうか?」
紫耀「…もう…出ない…。」
岸「袋、処分するけど大丈夫か?」
紫耀「…大丈夫。…げふっ。」

俺は袋を処分して、紫耀に手洗いうがいをさせたあと、紫耀を寝室に連れて行った。

岸「紫耀、奥に寝ていいぞ?」
紫耀「…うん。」
岸「今日は俺が一緒に寝るからな。」
紫耀「…ありがとう…。」
岸「明日、一緒に病院に行こうな…?」
紫耀「…コクリ。…げふっ。」
岸「洗面器はここにある。タオルはここにあるからな。」
紫耀「…うん。」
岸「ちょっと、リビングの電気消してくるな。」
紫耀「…うん。」

俺はリビングの電気を消して、トイレを済ませてから、寝室に向かった。

岸「水分補給してから寝るか?」
紫耀「…うん。」
岸「冷えピタも貼ってな。」
紫耀「冷たい…。」
岸「早く元気になる為だ。」
紫耀「わかった。…ゴクゴク…。」
岸「はい、終わり。」

あまり飲ませたら、夜中に吐くからな…。

岸「ほら、寝ろ?」
紫耀「…うん。」

俺も一緒に横になり、電気を消した。

紫耀「…げふっ。」
岸「大丈夫か?」
紫耀「…大丈夫…。」

しばらくして、紫耀の寝息が聞こえてきた。

なんとか寝れたみたいだな…。

さて、俺も寝よう…。

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hana0924(プロフ) - ありがとうございます!! (2020年6月21日 18時) (レス) id: bd38aca82b (このIDを非表示/違反報告)
KC(プロフ) - hana0924さん» ありがとうございます!ぼちぼち作っていきますね(o^^o) (2020年6月21日 17時) (レス) id: b2342da90f (このIDを非表示/違反報告)
hana0924(プロフ) - 続き待ってます! (2020年6月21日 0時) (レス) id: bd38aca82b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KC | 作成日時:2020年6月17日 15時

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