病弱紫耀ちゃん(８)

14.腸閉塞 ページ14

岸side

手洗いを済ませて、リビングに戻り、水分補給をさせてから、紫耀をソファーに寝かせた。

岸｢ここでちょっと寝とくか？｣
紫耀｢…うん。｣
岸｢俺、そこで神たちと飯食ってるから、何かあったら呼べよ？タオル、ここに置いとくから。｣
紫耀｢…うん。｣

俺はダイニングテーブルの方に移動した。

神｢紫耀、帰ってきてからどんな感じ？｣
岸｢ん〜…、ソファーの所で１回、風呂場で１回、吐いて、少し熱が出てるな…。｣
神｢そっか…。｣
海人｢ねぇ？紫耀、どうしたの？｣
岸｢ん〜…ひどい便秘？かな？｣
海人｢便秘であんなになる？｣
岸｢わかんねぇけど、結構、腹張ってるんだよね。｣
神｢胃腸炎じゃなさそう？｣
岸｢何回もトイレに連れて行ってるけど、出ないんだよな…。｣
海人｢牛乳とかヨーグルトは？｣
岸｢ん〜…ちょっと食わせるの怖いかな…。｣
海人｢なんで？｣
岸｢ゲップを頻繁にするようになったんだけど、ゲップした後に吐くことがあるんだよ…。｣
海人｢そっか…。｣
神｢そういえば、トイレでもゲップしたあとに吐いたような…。｣

そんな話をしながら飯を食ってたら、紫耀が身体を起こした。

岸｢ん？紫耀、どうした？｣

急いで紫耀に駆け寄った。

岸｢どうした？どうした？｣
紫耀｢…。｣
岸｢吐きそうか？｣
紫耀｢…のど乾いた…。｣
岸｢そっか、そっか。今、飲み物持ってきてやるな。｣

コップにお茶を入れて紫耀に渡した。

岸｢少しずつ飲めよ？｣
紫耀｢…ｺﾞｸｺﾞｸ…。｣
海人｢ごちそうさまでした！｣
神｢ごちそうさまでした。岸くんもごちそうさまする？｣
岸｢おう。ごちそうさま！おいしかった！サンキューな！｣
海人｢紫耀〜？｣

海人が紫耀のそばにやってきた。

紫耀｢…げふっ。｣
岸｢大丈夫か？｣
紫耀｢…。｣
海人｢大丈夫？｣
紫耀｢…ｺﾞｸｺﾞｸ…。｣
岸｢紫耀、その辺にしとけ？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

飲み過ぎだと思って、紫耀からコップを取り上げた。

岸｢紫耀、風呂どうする？｣
紫耀｢…入りたい…。｣
岸｢ん〜…ちょっと熱測るか…。｣

ピピピ…。

岸｢37.5℃…。｣
神｢岸くん、一緒に入ってきてあげたら？｣
海人｢そうだよ！俺たちがいる間に２人でお風呂入ってきたら？｣
岸｢…わかった。じゃぁ、風呂の準備してくるわ。｣

俺は浴槽にお湯を張りに行き、俺と紫耀の着替えを準備した。

紫耀｢…げふっ。｣

さっきからやたらゲップしてるけど、大丈夫かな…。

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