病弱紫耀ちゃん(８)

13.腸閉塞 ページ13

岸side

神が掃除を手伝ってくれたから、早めに掃除が終わった。

空気の入れ替えもしたし…。

なんだかんだでもう18時00分か…。

岸｢２人とも飯どうする？｣
神｢俺、作るよ。｣
海人｢俺も一緒に作る！｣
岸｢いいのか？｣
神｢うん。任せて！｣
岸｢適当に使っていいから。｣
神｢わかった。｣

紫耀だけ、先に食わせるか…。

紫耀のお粥だけチャチャッと作って、紫耀を起こした。

岸｢紫耀？｣
紫耀｢ん〜…。｣
岸｢お粥作ったから食えよ？腹減ったろ？｣
紫耀｢…ん〜…。｣
岸｢食わしてやるから。｣
紫耀｢…ん〜…。｣
海人｢あ、紫耀、起きた？やっほー！(手を振る)｣
紫耀｢…(手を少しだけ振る)｣
神｢紫耀、大丈夫か？｣
紫耀｢…うん。｣

とりあえず、水分補給をさせて、ちょっとずつお粥を食べさせた。

岸｢うまいか？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。…ﾓｸﾞﾓｸﾞ。｣

時折、水分補給もさせて…。

紫耀｢…げふっ。｣
岸｢紫耀、飲み込めるか？｣
紫耀｢…。｣

口の中に溜め込んでる感じだし、ゲップし始めたから、食べさせるのをやめた。

ティッシュを多めに取って、飲み込めずにいたお粥を吐き出させた。

岸｢もう、ごちそうさまするか…。｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣
海人｢ご飯出来たよー！｣

海人がテーブルに料理を並べ始めた。

紫耀｢…トイレ…。｣
岸｢トイレ行くか？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣
岸｢ちょっと、紫耀をトイレに連れて行ってくるな。｣
神｢うん。行ってらっしゃい。｣
海人｢行ってらっしゃーい。｣

バスタオルを持って、紫耀をトイレに連れて行き、座らせて、バスタオルを膝に掛けた。

岸｢腹さすってやるよ。｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

時計回りにゆっくり…ゆっくり…。

岸｢紫耀、いきめるか？｣
紫耀｢…ﾌﾙﾌﾙ。｣
岸｢そっか…。｣

体力を消耗してるから無理か…。

岸｢ちょっとだけいきめるか？｣
紫耀｢…ん〜…。｣
岸｢そうそう…。｣
海人｢ご飯出来たよー？｣

紫耀にいきませていると、リビングの方から海人がトイレに向かって歩いて来るのがわかった。

今、来られたら、さすがに紫耀がかわいそうだから…

岸｢わかったから、リビングで待っててー！｣
海人｢わかったー！｣

海人はリビングに戻って行った。

岸｢もう１回いきめるか？｣
紫耀｢…ん〜…。ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸｢うまい、うまい。｣
紫耀｢…疲れた…。｣
岸｢疲れたな。リビングに戻るか？｣
紫耀｢…ｺｸﾘ。｣

結局、小の方しか出なかった…。

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