病弱紫耀ちゃん(４)

(13)感染性胃腸炎 ページ13

岸side

紫耀にもアイスノンと冷えピタをして…。

ん〜。

病院に連れて行くか、もう少し様子を見るか…。

どっちにしろ、１人じゃ２人を見きれないな…。

海人は病み上がりだから、呼ばない方がいいよな…。

あ、神!!

とりあえず、電話してみよう…。

ﾌﾟﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙ…

岸｢…仕事中か…。｣

とりあえず、様子をみるか…。

たまたま、嘔吐した可能性もあるしな…。

俺は袋を２枚準備して、紫耀の所に１枚、廉の所に１枚持って行った。

17時40分か…。

夜ご飯はどうしようかな…。

紫耀と廉はうどんでいいか…。

下ごしらえして、１回、廉の様子を見に行った。

廉｢ぅぅ…。｣
岸｢廉、どうした？｣
廉｢腹が痛い…。｣
岸｢トイレに連れて行こうか？｣
廉｢…ｺｸﾘ。｣

廉をトイレに連れて行き、終わるのを待った。

しばらくして、廉がトイレから出てきた。

岸｢廉、あとで白湯持って来てやるよ。｣
廉｢…ぉん。｣

廉をベッドに座らせ、キッチンに行き、マグカップに白湯を入れて、寝室に持って行った。

岸｢はい。白湯。｣
廉｢…サンキュー…。｣
岸｢俺、今日、泊まるよ。｣
廉｢仕事、大丈夫なん？｣
岸｢うん。明日はオフだからね。｣
廉｢…紫耀は？｣
岸｢やっぱり、さっき吐いたわ。しかも、結構な量…。｣
廉｢何かおかしいと思ってん…。｣
岸｢さすが、１番長い付き合いだな。｣
廉｢…紫耀のこと、頼むな。｣
岸｢うん。紫耀も一緒に泊めるね。ちょっと、動かせそうにないから…。｣
廉｢ぉん。｣
岸｢神にも連絡したんだけど、連絡つかなくて…。｣
廉｢確か…地方で、今日、帰ってくるんとちゃう？｣
岸｢まじか？！｣
廉｢確かな…。｣

だから、連絡がつかなかったのか…。

とりあえず、廉を横にならして、リビングに戻った。

紫耀は落ち着いて寝てるみたいだな…。

その時、スマホが鳴った。

神だ!!

神に事情を説明したら、来てくれるみたい。

疲れてるのに悪いな…。

神が来たら、１回家に帰ってら自分の荷物と、俺ん家に置いてある、紫耀のお泊まりセットを持ってこよう…。

紫耀｢…岸くん…。｣
岸｢ん！？どうした？！｣
紫耀｢…吐きそう…。うっ…。｣
岸｢はいはい!!袋!!｣
紫耀｢ゲボッ…おぇ…ゲボッ…ゲホゲホ…。｣

間に合って良かった…。

さっきより、量は少なさそうだな…。

紫耀｢…ﾊｧﾊｧ…もう出ない…。｣
岸｢よし。よし。口ゆすぎに行こうな？｣

ゴミを捨てて、紫耀と洗面所に向かった。

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