46.体調不良(神宮寺勇太) ページ46
紫耀side
海人が受付けをしに行ってくれて、それを待ってる間に、勢いよくげぇしちゃって、服やら床やら、げぇまみれ…。
今は処置室で点滴中…。
岸くんがずっとそばにいてくれてる…。
廉｢新しい服、持って来た。｣
紫耀｢ありがとう。｣
しばらくして、看護師が俺たちを呼びに来た。
紫耀｢俺、行ってくるね？｣
廉｢おん。｣
海人｢うん。お願い。｣
岸｢おう。｣
何ともないといいけど…。
岸side
点滴のおかげなのか…今はぐっすり寝れてる…。
神｢Zzz…。｣
あとで着替えような？
俺たちがずっとそばにいるから、安心しろよ？
廉side
今のところ、落ち着いて寝てくれてるわ…。
…出血？の原因が分かるとええんやけど…。
紫耀side
先生から話聞いてきた。
恐らく、げぇのし過ぎで、食道や胃から出血してるんだろうって…。
飲み薬出してもらった。
すぐ帰れるように、先に薬を貰いに行こうかな…。
大丈夫かな…神…。
岸side
神宮寺…腹減ってないか…？
減ってるだろうな…。
神｢…？｣
あ、起きた。
岸｢大丈夫か？｣
神｢…んっ。｣
岸｢身体起こさなくていいから。まだ寝とけ？｣
神｢…気持ち悪い…。｣
岸｢そうか、そうか。背中さすってやるな？｣
身体を横向きに変えて、念の為、容器を近くにスタンバイして、俺は背中をさすり続けた。
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
呼吸が荒くなってきたから、吐きそうだな…。
もう１回、容器の位置を確認してと…。
岸｢大丈夫だから？何も気にせず、吐いていいぞ？｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
あ、そうだ…。
岸｢海人？ティッシュ借りて来て？｣
海人｢あ、うん。わかった。｣
廉｢俺、水買ってくるわ？｣
岸｢おう。｣
…大丈夫だからな…。
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。…んっ。｣
また身体を起こそうとした神宮寺。
容器を口元に持ってくるか…。
岸｢容器あるから、寝ながら吐いていいぞ？｣
神｢おぇ…。｣
海人｢ティッシュ借りて来た!!｣
岸｢おう。ありがとな。｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…おぇ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸｢よしよし…。｣
ほんの少しだけ、口の脇からドロッと出てきた。
海人｢岸くん、ティッシュあるよ？｣
岸｢おう。｣
ティッシュで口元を拭いて、そのティッシュを容器に棄てた途端、後追いでドロッと出てきた。
血混じりは変わらない。
紫耀…原因分かったかな…。
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作者名：ＫＣ | 作成日時：2021年4月25日 22時
