26.体調不良(神宮寺勇太) ページ26
岸side
神宮寺…気持ち悪いんだって…。
ずっと紫耀が毛布の中で、神宮寺の背中をさすってくれてる…。
紫耀side
背中…凄く熱い…。
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
少し落ち着いたかな？
寝そうだけど…寝れないよね…。
…？
何か、神が毛布の中でﾓｿﾞﾓｿﾞしてる…。
紫耀｢大丈夫？｣
岸｢…？｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…気持ち悪い…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
紫耀｢気持ち悪いね…。｣
岸｢準備だけしとくか？｣
紫耀｢だね。たぶん、げぇしちゃうのも時間の問題かも…。｣
岸｢じゃぁ、ちょっと準備してくるな？｣
紫耀｢うん。ありがとう。｣
落ち着きの無さが増してきてる気が…。
岸side
洗面器…洗面器…。
袋…袋…。
キッチンタオル…キッチンタオル…。
紫耀side
神…目が…ウルウル…。
神｢おぇ…。｣
げぇしそうな仕草も増えてきた…。
岸｢洗面器、持って来た!!｣
紫耀｢ありがとう。｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸｢神宮寺？大丈夫か？｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…喉乾いた…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
紫耀｢喉乾いた？｣
岸｢水もって来るから、ちょっと待っとけよ？｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ｺｸﾘ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸くんが水を持って来てくれたけど、ひと口だけ飲んで終わり。
21時45分過ぎか…。
海人…そろそろ来るな…。
神｢おぇ…。おぇ…。｣
…ん？
神が自分でうつ伏せ気味の体勢に変えた…。
げぇするな…。
神｢おぇ…。｣
俺も少し体勢を変えて、洗面器を神の口元にスタンバイ。
紫耀｢岸くん？洗面器が傾かないように持っててくんない？たぶん、今からげぇするから。｣
岸｢おう。｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…おぇ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
紫耀｢神？げぇして大丈夫だよ？｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ｺｸﾘ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
少し強めにさすり始めたら…。
神｢げぼっ…。｣
よしよし…。
岸｢うっ…。｣
え？
紫耀｢岸くん？大丈夫？｣
岸｢…。大丈夫…大丈夫…。任せろ…。｣
力のない…｢大丈夫｣と｢任せろ｣だったけど…。
神｢げぼっ…。ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
紫耀｢スッキリ出来た？｣
神｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…おぇ…。｣
紫耀｢全部、げぇしちゃいな？大丈夫だから？｣
神｢げぼっ…。ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
終わったかな？
岸｢うっ…。｣
岸くん…完全にあれだよね…。
顔…真っ青になってるし…。
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作者名：ＫＣ | 作成日時：2021年4月25日 22時
