そばにいるよ(04)★リク★ (ページ37)

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37.感染性胃腸炎(髙橋海人) ページ37

廉side

廉｢海人？聞こえるか？｣
海人｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣

このままだとアカンな…。

廉｢岸さん？｣
岸｢ん？｣
廉｢ちょっと、先に海人を抱っこして、落ち着かせるわ。｣
岸｢おう。｣
海人｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣

掃除はそれからやな…。

廉｢海人？おいで？｣
海人｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣

岸さんにも協力してもらって、海人を優しく抱き締めた。

廉｢海人？大丈夫やから？｣
海人｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
廉｢大丈夫…大丈夫…。｣
海人｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
廉｢もう１人やないよ？俺と岸さんがそばにおる。大丈夫…大丈夫…。｣
海人｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ゲホッ…ゲホッ…。｣
廉｢咳してええよ？心配いらんから？｣
海人｢ゲホッゲホッ…おぇ…。｣

戻しそうやな…。

廉｢岸さん、袋広げてくれん？海人、戻すわ。｣
岸｢お、おう。｣

岸さんに袋を広げてもらって、海人の口元を袋で覆った。

海人｢げぼっ…ゲホッゲホッ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
廉｢大丈夫…大丈夫…俺らがおるから、全部出してしまい？｣
海人｢…ゲホッゲホッ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
岸｢廉？俺、先に掃除しとくな？｣
廉｢おん。俺も海人が落ち着いたら、手伝うわ。｣
岸｢いや、廉は海人のそばにいてあげて？｣
海人｢…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
廉｢…ありがとな。岸さん。｣
岸｢俺に任せろ！｣

岸さんが黙々と掃除を始めてくれたわ。

海人｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ゲホッゲホッ…。｣
廉｢もう出らんか？｣
海人｢…凄く…気持ち悪い…。｣
廉｢胃腸炎やから、キツイな…。｣

とりあえず、袋を下に置いて、近くにあったタオルを肩に掛けた。

廉｢海人？俺の肩に顔を置き？キツイやろ？｣
海人｢…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣

背中をさすってるけど、まだ少しだけ呼吸が荒いな…。

海人｢…気持ち悪い…。｣
廉｢よしよし…気持ち悪いな…。｣
海人｢…。｣

ん？

海人｢…。｣
廉｢海人？｣
海人｢…。｣

ん？

急に無言になった海人…。

廉｢海人？｣
海人｢…。｣

ちょい待てよ…今、海人の背中が波打ったように感じたんやけど…。

咄嗟にタオルの端を海人の口元に持っていった。

海人｢げぼっ…。｣

静かに戻したわ…。

量は多くないねんけどな…。

さっき、戻したばっかりやから…。

…身体が戻すことに集中してたから、急に無言になったんやな…。

全然、消化出来てへんやん…。

もろお粥…。

とりあえず、口元をキレイにするか…。