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彼女 ページ42

背後から聞こえた、今1番聞きたかった声に反応して勢いよく振り返る。



そこには若干息が荒いウォヌさんが立っていた。心做しか顔も少し赤く染まっている。





『ウォヌさん、走って来たんですか……?』





「ちょっとだけ。俺電話してる時外居たし」





『……顔赤いです』





「うん。俺今お酒入ってるから」





さっきまでお酒を飲んでたのかな……?どことなく分かってはいたけど成人してたんだ。





『飲み会とかの最中だったんじゃ……』





「いや、終わって帰ろうとしてたところ」





ウォヌさんはそう言いながら着ていたボアジャケットを脱いで、私にふわりと被せた。



私の膝まで届いてしまいそうな大きなジャケットをギュッと握り締めると、ウォヌさんの匂いと、微かなお酒の匂いがする。






「流石にその格好はアホでしょ」





『ごめんなさい……抜け出すことしか考えてなくて……』





「バレずに来れた?」





私がコクリと頷くと、ウォヌさんは「でも手短に終わらせようね」と言った。





『ウォヌさん』





「ん?」





『好きです』





「うん。知ってる」





ウォヌさんは首がスースーするのか、少し手で首元を摩った後、柔らかく笑った。





「俺も」





『…………ほ、ほんとですか……』





「俺嘘吐かないの知ってるでしょ。てか、ねぇ、また泣いてる」





ウォヌさんの言う通り、私はまた泣いていた。いざ目の前にしてその返事を貰うとやっぱり感極まってしまった。



ボロボロと溢れてくる涙を手ですくう。



ウォヌさんも私に距離を詰めて、その場でしゃがみ込んで下から私の顔を覗き込んだ。





『わ、私、なれるんですか……?』





「何に」





『ウォヌさんの彼女……』





「うん、なれるよ。なってくれんの?」





『なる……なる…………なりたい……』





「分かった分かった」





ウォヌさんは「俺今酒臭いかもだけど」と言って、立ち上がって腕を広げた。





「おいで」

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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ウォヌ   
作品ジャンル:恋愛
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りんね - なみさん» 新年一発目にありがとうございます!なんか照れます!笑 良いお年をお迎えください〜! (2021年1月1日 3時) (レス) id: 8a433fff5f (このIDを非表示/違反報告)
なみ - 新年一発目に読ませていただきました!笑 とってもキュンキュンしたし、ウォヌさんの表情とかが目に浮かぶようでした!! 言葉とか、雰囲気とか全部好きです!! (2021年1月1日 2時) (レス) id: 7c416b3b26 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - ジェリーさん» コメントありがとうございます!「可愛い」は初めて言われたかも(〃艸〃) 皆さんの声をモチベに更新頑張ってみます! (2020年12月30日 3時) (レス) id: 8a433fff5f (このIDを非表示/違反報告)
ジェリー(プロフ) - 可愛くて大好きでした!完結ありがとうございます!他の作品の更新も、ゆっくりで良いのでしてくださると嬉しいです!! (2020年12月30日 1時) (レス) id: a4ccdce64b (このIDを非表示/違反報告)
りんね - KYANAさん» わ〜!!沢山褒めてくださってありがとうございます……!嬉しいです!!!他の作品も早く続きが書けるよう努力します! (2020年12月30日 1時) (レス) id: 8a433fff5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんね | 作成日時:2020年11月29日 13時

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