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秘密の時間 ページ18

私が困ったように目を細めると、チラリと私を見たミンギュくんが「でも俺頑張るよ」と言った。





「早起きは三文の徳だし、多分俺だけでしょ?このクラスでAちゃんと喋れるの」





『…………』





当たってるけど、もう少しオブラートに包んでくれても……。





「だからこれは俺だけの特権。Aちゃんと俺の秘密の時間ね。今が」





そう言って嬉しそうに微笑むミンギュくんに、不覚にもときめいてしまっている自分が居た。



こんな風に誰にでも分け隔てなく接してくれるミンギュくんを前に、私はまたウォヌさんを思い浮かべた。



明日もウォヌさんに話しかけて良いのかな。もし話しかけたとして、その場の流れでまた隣の席に座って……もしそれが習慣にできたなら、2人だけの秘密の時間が作れるのかな。





『……うん。私、頑張るね』





「……?何を?」





『えっ?あっ、とね、話を聞くのを』





適当に誤魔化してみたけど、ミンギュくんとこんな風に話していたら、普通の女の子だったらあっという間に好きになっちゃうんだろうな。



それでも私は、初めて会った日から私の視線を無意識に奪っていったあの人にずっと夢中だった。









翌日の金曜日。



またいつも通りの時間の電車に乗るため、私は駅のホームへと向かっていた。



今日から11月。寒い……それにしても寒いなぁ。11月の初めってこんなに寒いものだったっけ。



歩きながら悴みそうな手を擦って温める。駅のホームに着いても、ウォヌさんの姿は見当たらなくて、まだ来ていない様子だった。



1人で駅のホームに立っているウォヌさんの後ろ姿を見るのも好きだったけど、今回は逆に都合が良いかもしれない。



もしウォヌさんが先にホームに居たとして、傘を返す用事も何も無いのに、私がまた話しかけたら相手からしたら迷惑かもしれないし……。



でももしウォヌさんが私のことを迷惑だと思っていないのであれば、もしかしたら……もしかしたら今日はウォヌさんから話しかけてくれるかもしれない……!



そんな淡い期待を込めながら踵をトントンとタイルに打ち付けた。

手回しの良い男→←好きな香り



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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ウォヌ   
作品ジャンル:恋愛
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りんね - なみさん» 新年一発目にありがとうございます!なんか照れます!笑 良いお年をお迎えください〜! (2021年1月1日 3時) (レス) id: 8a433fff5f (このIDを非表示/違反報告)
なみ - 新年一発目に読ませていただきました!笑 とってもキュンキュンしたし、ウォヌさんの表情とかが目に浮かぶようでした!! 言葉とか、雰囲気とか全部好きです!! (2021年1月1日 2時) (レス) id: 7c416b3b26 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - ジェリーさん» コメントありがとうございます!「可愛い」は初めて言われたかも(〃艸〃) 皆さんの声をモチベに更新頑張ってみます! (2020年12月30日 3時) (レス) id: 8a433fff5f (このIDを非表示/違反報告)
ジェリー(プロフ) - 可愛くて大好きでした!完結ありがとうございます!他の作品の更新も、ゆっくりで良いのでしてくださると嬉しいです!! (2020年12月30日 1時) (レス) id: a4ccdce64b (このIDを非表示/違反報告)
りんね - KYANAさん» わ〜!!沢山褒めてくださってありがとうございます……!嬉しいです!!!他の作品も早く続きが書けるよう努力します! (2020年12月30日 1時) (レス) id: 8a433fff5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんね | 作成日時:2020年11月29日 13時

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