【wrwrd】彼こそ異端者なり【男主】 (ページ21)

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徹底抗戦と異端者65 ページ21

それから数日後、奈良県を西海州が爆撃した。

クラスター爆弾から始まり最終的には核が投下される始末だった。途端に日本は一気に西海州知事を非難し始める。

しかしその爆撃も北海道軍は掻い潜り進軍を続けて奈良県はまもなく降伏、属国となった。

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大阪府庁は大騒ぎだ。俺はモニターを見ては愚痴をこぼすことを先程から繰り返していた。

「コイツら全力で俺を潰そうと...！？」

明らかに戦力が上がった。武装もグレードアップされており師団の数も倍増した。属国化したからかもしれないが大阪戦になった途端にこれだ。
俺は大先生に電話する。しかし先客がいるようで電話は繋がらなかった。

後でかけることにしてこの窮地をどうにかしようと考えるがどうあがいても終わっている。
俺は本日何度目かわからない舌打ちをした。

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「義勇軍はどんな感じですか？...劣勢、そうですか。流石に大阪には核は撃ちませんが...ここは敢えて動かず、兵庫県が降伏するまでに決定的な行動をしてヘイトがカンストするのを目標に立ち回りたいですね」

何とも物騒な目標を立てたその異端者は電話を切るとため息をつきながら再び机に向かう。

一方世間は不気味さにざわついていた。
あんなに他の連合の前線に介入していた西海州は今回の大阪戦では今までの動きが嘘のように静かになった。義勇軍と物資は提供するもののあの爆撃と核の嵐はしようとしなかった。

一方戦力を増強させた北海道軍は今までと比にならないペースで侵略していき、大阪軍と義勇軍を壊滅させた。もう、工業力からくる戦力差は歴然としていた。

残るは兵庫県と西海州のみ。