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とりあえず、教室で適当に座って横山先生を待つ
残ってるのは、あたしたちだけになってた
忠「A……何があるん？」
恵「大事な話」
章「……もしかして、昨日僕らだけ保健室から出されたんと関係あるん？」
A「うん……だからみんなにも聞いて欲しくて」
やがて、廊下を誰かが歩いてくる気配がして
横「なんや、ここにおったんか」
隆「裕ちん……」
横山先生が、ようやく来てくれた
やっぱり教室で待っててよかった……
横「俺、図書室ってゆえへんかった？」
……………………………………
A「……………………え？」
横「え？あれ？俺ゆえへんかった？」
A「…………聞いてないです」
横「え、わ、ほんまごめん！なんか、ゆうた気になってたわ！」
A「………………」
みんな一斉に横山先生につっこみを入れて、緊張が一気に解けていく
図書室なら暖房も入ってるし、なにより、有希ちゃんがいてくれるはずだから心強い
章ちゃんのことは少し気にはなったけど、他の誰かに話の内容を聞かれる心配もないし
ぞろぞろと図書室へ移動すると、やっぱり有希ちゃんもまだ残ってくれてた
有「どうぞ、貸し切りだから広く使って？」
横「すんませんね、なるべく手短にしますんで」
本当に図書室の机を広く使わせてもらって、みんなで座った
たつと章ちゃんは、今から何が始まるんだって顔してる
横「………早速やねんけど」
A「…………」
横「A、今おるこの子らにも、話してええねんな？」
A「…………はい、あたしがお願いして、一緒にいてもらってるんです」
横「………わかった。今から話すことは、他言無用やで」
キョロキョロしてるたつと章ちゃんを、恵美が目配せして落ち着かせてた
横「………ヒナが、この学校を離れなあかんようになった理由やけど」
A「……………」
横「別館で…………ヒナとAが抱き合ってんのを見た生徒がおって………それを、その日のうちに教頭に告げ口したらしいねん」
………………………衝撃で、一瞬めまいがした気がした
決定的な場面を、誰かに見られたんだろうとは思ってたけど………まさかその日のうちに教頭にまで話が行ってるとは思ってなかった
恵美と隆ちゃんは、事前に話してあったせいか驚きは少ないように見えた
たつと章ちゃんは……
あたしと横山先生とを交互に見て、戸惑いを隠せないみたいだった
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作者名：C.O. | 作成日時：2018年6月13日 12時
