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校医「……うん、血圧は正常値ね。帰れそうなら、帰っても大丈夫よ。今日は、有希先生に甘えなさいね」


横「先生、ありがとうございました」ペコ


A「………ありがとうございました」ペコ


校医「いいえ、じゃあAさん、お大事にね」


そう言って、校医の先生は保健室から出ていった


保健室のドアが閉まりきるのを見届けた横山先生が





横「………悪いけど……………生徒4人、ちょっと廊下出とってくれへんか」





少し言いにくそうに恵美たちに向かって言った


忠「え?なんで?」


章「……横ちょ?何、どないしたん?」





恵美と隆ちゃんは察しがついてるのか、黙ってうなずいて廊下に向かおうとする


恵「たつも章ちゃんも、ほら、行くよ」


恵美に促されて、たつも章ちゃんも解せない顔しながらも廊下へと出ていった





錦「………Aさん、ほんまに大丈夫?」


錦戸先生が、ベッドにいるあたしに話しかけてくれた


A「はい、あの……ありがとうございました。運んで下さったんですよね?」


錦「……うん、まあ俺はほとんど、マルを手伝うような感じやってんけどな」




あ、そうだ……


隆ちゃんにお礼まだ言ってないや……




横「………A」




ふいに横山先生に呼ばれて身体がこわばる


何を言われるのかは大体想像がつくんだけど………




A「…………はい」




今、ここには有希ちゃんも錦戸先生もいるのに


横「………ヒナのことやねんけど」


躊躇なく、横山先生は村上先生のことを話し出した


横「………大丈夫や。この2人も、ヒナとAの事情は知ってはるから」





………きっと


子供のあたしが知らないところで、大人だけの話がついてるんだろう


今から横山先生が話そうとしてる内容が、あたしにとっていいことなのか、そうじゃないのか


……………そんなの、簡単に想像できてしまうのが悲しかった





横「…………ヒナは、もう………この学校にはけえへん」


有・錦「……………」


横「…………ヒナは……」





A「……………」





横「…………Aを守るために」







……………教頭に、Aとの関係を隠さずにゆうたんや

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作者名:C.O. | 作成日時:2018年6月13日 12時

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