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同僚1「Aちゃん！ごめんやけど、こっちの答案用紙もチェックお願いできひん？」
A「はぁい！今取りに伺います！」
同僚2「訛りがないのって新鮮やわぁ〜。せやけどその割にAちゃん、関西弁慣れてるやんなぁ？」
A「あ、実は関西出身の幼なじみが2人いて……」
あたしは、決心した通り、大阪の短大に進学して寮で生活をしながら、S市内の学習塾で事務のバイトを始めた
忠「飲食店のバイトなんか、絶っっっ対あかんからな！！」
そう、たつに厳重注意を受けたから、明るい時間にできるバイトを探した
同僚のお姉さんたちは気さくな人たちで
同僚1「飴ちゃん食べもってでかめへんよ？」
そう言って、いつもたくさんの飴を下さるんです(笑)
同僚2「なあなあ、この子なぁ、最近よう雑誌とかで見るようなった思えへん？」
同僚1「あぁ、ものそい歌の上手い男前の子やろ？名前なんて？………シブヤ？大阪の子やのにシブヤて」(笑)
お姉さんたちは、ローカル雑誌を眺めてるみたい
…………あとで写真付きのその雑誌、見せてもらおう♪
ここの学習塾は、大阪府内に教室がいくつかあって
講師の先生たちは、いろんな教室をまわって子供たちに教えてるらしい
だから、まだ会ったことのない先生がたくさんいらっしゃる
講師の先生たちの名簿を見せてもらった時、その中に
A「…………」
英語担当
村上信五
その名前を見つけた時、ほんとに心臓が止まった
や、でもまさか
よくあると言えばよくある名前な気もするし
そもそも、村上先生が大阪にいるとは限らないし、と
変な期待しないように心がけてた
それなのに
同僚2「あらぁ！信五先生！」
同僚1「今日はここの教室なん？久しぶりやんなあ！」
？「せやねん、なかなか来られへんかったわぁ〜！あんたら元気やったか？」
A「…………」
この声
このイントネーションを
あたしが間違うはずないんだ
同僚1「新しいバイトの子入ってんで。紹介するなぁ」
同僚2「Aちゃん、英語の信五先生やで。会うん初めてやんなあ？」
？「……………A……？」
A「……………………先生………」
？「…………A…！？」
……………………………元気やったか？
そう言って、突然目の前に現れたその人は
あの頃と変わらない
キラキラの八重歯を見せて
あたしに笑いかけてくれた
完
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作者名：C.O. | 作成日時：2018年6月13日 12時
