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横「その子も……ずっと学校休んでてな、その子の担任が、今の俺らみたいに家行って話聞いたらしいわ」
恵「茶道部の部長！ほら、3学期になってから登校拒否気味になってるって噂あったじゃん」
……………茶道部の……部長…………
A「…………あ…！」
もしかして、あの子……？
(大倉くんたちに馴れ馴れしいんじゃない？)
あれは、2学期のこと
あたしと恵美に敵意をむき出しにしてた、一見するとおとなしそうに見えたあの子
あたしはあの子の名前も知らないけど、恵美は、クラスも名前も知ってるって言ってた
恵「たつたちのことで突っかかってきた子、覚えてる？あの子が茶道部の部長なんだって。茶道部の部室って別館にあるじゃん。で、部室に行こうとして、Aと村上先生のこと見たんだって」
A「………」
………でも
A「なんで教頭先生に告げ口なんて……」
横「……それも聞いてんけどな」
横山先生が少し、身を乗り出した
横「その子の友だちがな、大倉こと好きやってんて。応援してたけど、いつもAと恵美が大倉と一緒におるから………ま、ある意味逆恨み、やな」
A「…………」
恵「あたしかAが、嫌な思いすればいいのにって思ってたんだってさ」
横「でも、まさかヒナが学校辞めることになるやなんて、そこまで思えへんかって。それで、自分がやったことの重大さに思い悩んで、学校来られへんようなったって」
恵「軽い嫌がらせのつもりだったって。浅はかだよね……」
…………軽い嫌がらせのつもりが、結局自分にかえってきて
その子も、痛い思いをしてるってことなんだ
A「その……茶道部の部長、まだ学校来てないんですか？」
横「おん、まだやな。Aよりも長いこと休みが続いてるわ」
A「……………」
…………あたしが、巻き込んだってことにはならないのかな
別館で、軽はずみな行動してしまったのは、あたし
それを見られて、告げ口されるような行動してたのも、あたしじゃないの………？
恵「………A！Aは何も悪くないんだよ？余計なこと考えるより、しっかり食べて、早く学校に来ることだけ考えて！横山先生もそう思いますよね？」
横「せやな。さっき恵美もゆうてたけど、クラスの子みんなAのこと待ってんで？まぁ、無理はあかんけど、俺も待ってるからな」
2人と話ができて
…………少しだけ前向きな気持ちになれた気がした
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作者名：C.O. | 作成日時：2018年6月13日 12時
