×××8 タッピョンの災難 ページ8
「めっちゃうまいわっ！」
「ど？こっちは新発売のメニューやねん！」
「おっ！… これは…」
「辛いで。」
チキンを手に持ったままニヤリと笑ったスンちゃん。
あっ、チキンの前方が緑色のソースに染まっていく…
………………
「ぁああーーーーーーー！！！！」
3分後、低い雄叫びを上げた たっぴょんが
ヒー フー 言いながら飛び出していった。
予想以上の反応にすんちゃんの顔が、なんやその顔？笑 強張ってきたで…
ん？
ヌーーーナっ！
て そんな言われても知らんで…
ぅわっ、
戻ってき たっぴょんからすっごい殺気⁉…
「コロシマスカ。」
へ？
「いや！誰も殺さへんよ！」って、ナイス、ツッコミいれてるスンちゃん！凄いわっ！！
笑
あっ！あかん、あかん！！！
今日は、聞きたいことあって来たんやった！
＿＿＿ ＿
チラッってジヨンちゃんに視線を向けると
下向いて ずっとスマフォ触ってる。
「ヌナ！なんやっけ？聞きたい事あったんやろ？」
たっぴょんから逃げまわりながら聞いてきたスンちゃんに 「やっぱ いいわ。」と答えた。
ここはやっぱ スンちゃんより…
チキンを持ってチラッと見た視線の主へ
＿＿＿ ＿
「ん？あー…これって… わさび？」
「そやねん！わさび醤油。」
上半身を起こし ソファーの上で小さな身体を折り曲げるように胡座をかいた。
「へぇー」
て 言いながら伸ばした手は宙を浮いたまま…
そりゃそうや。チキンはわたしの手の中にある。
「A？」
きょとん とした顔に、偶然にもナイスなタイミングでヨンベの腹が鳴った…
そーや。チキンの行方はヨンベ次第やで！
「あんなっ！聞きたい事、あんねんっ…」
よーわからん わたしの上からの態度にも 全てを察したかのようなヨンベは
「うん。ここじゃマズイやろ？」
て わたしにだけ聞こえるように小声で言うと 後ろに視線を送り微笑んだ
ヨンベと同じ方向に視線を向けたけど…
ジヨンちゃんは さっきと同じで スマフォ見たまんま…
「…うん」
べつに わたしの事、気にしてる様子なんてないのはいつもの事やけど…
なんか…また、弱気になってしもた。
×××9 消えたチキン→←×××7カレンダーの8月18日ハート印
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年8月7日 1時
