ＳＭＩＬＹ/愛しのジヨンちゃん。 (ページ33)

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×××33 幸せの定義ページ33

「アイちゃんっ！！！」

…………

アイはソファーの下に潜り込んで出て来なくなった。

そりゃそうだ。

ソファーの下を覗き込んでるAはミニオンズの繋ぎを着たままで完璧にアイには不審人物と認識されてる。

「おまえうるさすぎ。猫は警戒心強いんだから」

そっと手を伸ばすと出てきたアイを抱き上げた。

「ミャー」

『ん？ご飯にする？』

「ミャー」

ダミ姉から預かったキャットフードをお皿に入れた。

Tシャツに着替えて適当にAが着れそうな服を選んでリビングに戻る。

「そっか…」

何か喋ってる？

「ごめんねアイちゃん… 大きくなったね！あんな小さかったのに！優しいジヨンちゃんに見つけてもらえて良かったね！ほんま幸せものやで！……
……いいな…、…アイちゃんは…」

！！！

「ミャー」

「ジヨンちゃん！アイちゃんごはんちょっと残してるで！」

『…………』

「なにつったってんのや？」

『…アイはいつもちょっと残すんだよ。お腹すいた時にまた食べるから。』
「腹八分目でやめられるんか⁉」

『はらはちぶんめ？』
「だってそうやろ？あかん！そんなん無理やわ！全部食べてしまうわー」

『おまえは食べすぎだろ』
「だって食べる時が一番幸せやから！」

‘幸せ…

さっきのアイに話してたAの言葉…＿

＿＿＿

「ジヨンちゃん！」

Aの手には抱えきれない程のDVD。

「なにみる？」

俺に向けられたその笑顔…

「ん？」

『いやっ…あー…うん…』

「ジヨンちゃん？」

こんな事が言いたいわけではない。もっと他に何か言いたかったはずなのに…

『… アイが怖がるから先に着替えて。』

Aから視線を逸らしさっき取ってきた服を渡した。