ＳＭＩＬＹ/愛しのジヨンちゃん。 (ページ31)

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×××31 コスプレ好きは誰のため？ページ31

「ジヨンちゃん？」

‘‘あったかい”

ぎゅっと抱きしめた腕に力を込めた…

『あったかいや。』

あの時と同じ。幼い俺が…

「ジヨンちゃん熱でもあるんちゃうか？」

！！！！？

「熱ないな…」

『ねぇよッ』

一気に縮まったAとの距離…
Aが覗き込むようにおでこに手を当て自分のおでこをくっつけた…

「…大丈夫か？」

無理やり剥がすように肩を押して部屋に入る。

Aの頭には完璧ハテナが浮かんでて…
その、意味を履き違えてるわけで…

『あー…』

「ジヨンちゃん寒いって今、夏やで～」

！！！！？

エアコンの温度を調節しようとしているAはっ…
って、なんで俺気づかなかったんだ！

『…あのさ、その服…』

「あーこれ？可愛いやろ！」

『いや、だから…』
「知らんの？」

『いや…』

「ミニオンズ！」
『知ってるわ！』

しまった！思わず出たツッコミ風な返しにニヤって笑ったA。

「メガネもついてんねん！」

Aは全身黄色いつなぎで…そのミニオンズメガネをかけたり外したりしてる。

今夏なんだよな？
ハローウィンかと思ったけどこの話の中じゃ俺の誕生日もまだって設定だったはず。

「ジヨンちゃんもするか？」
『いや！いい…』

「コスプレ好きやのに。」
『はぁっ⁉』

「他にもあるで～」

「日本からも送ってもらったやつもあって…どこやっけなー…ちょっと待ってな…」

クローゼットの中をゴソゴソと探し出した。

「あった！」

Aが持ってきたスーツケースの中にはピカチュウ、マリオと日本のキャラやスヌーピーに…

「ジヨンちゃん好きやろ？」

Aの基準はいつだって俺なんだ。