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×××30 抱きしめ温度 ページ30
『わぁっ、7時じゃん！』
俺は 走って駐車場まで急いだ。
ポケットに手を突っ込みキーを取り出すと
ブタさん…じゃねぇ！反対側のポケットから車のキーを探す。
車を走らせると急ぐ時に限って信号は赤になるんだ。
仕方なく窓の外に視線を向けると中学生くらいの男の子と女の子が手をつないで歩いていた。
見上げると ピンク色に染まった空がとても綺麗で…
あの頃見た夕焼け空を思い出す
同じくらいピンク色に染まったAの顔が可愛く見えた事も…
＿＿ ＿ _
「ジヨンちゃん おかえり〜っ！」
勢いよく ドアが開きAが抱きついてくる。
だから誰か確認する前に開けるなっ！て言ってんのにこれもいつもの事で…
日常線上の先にあるもの”
さっきの たっぴょんの言葉が ふいに浮かんだ
＿＿＿＿ _
「ジヨンちゃ…」
Aの背中に腕をまわした。
ぎゅっと首元に抱きついてきたAの息が
俺の耳元にかかってくすぐったい…
×××31 コスプレ好きは誰のため？→←×××29 日常の延長線上にあるもの
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年8月7日 1時
