×××25 目覚めの良い朝 ページ25
ブラインドから差し込んだ光
なんとなく 目が覚めた。
シーツにまだ包まりながら腕だけ出してスマフォを見ると6時。起床時間の2時間前
身体を反転させるとゴソゴソと俺の胸に擦り寄ってきたやつ… いつもなら俺の背中に腕を回して抱きつくはずなんだけど…
『A…』
ぎゅー
俺から抱きしめると…
ん？ ふわふわ？こんな毛深かったっけな？
目を開け 腕の中のふわふわに視線を落とした
俺の腕の中で気持ち良さそうに眠っていたのは
綺麗なうす茶色の毛をした アイだ。
＿＿ ＿ _
♪〜
さっきから鳴り響いているスマフォの音にインターホン。
「ヒョン〜！ジヨンヒョン〜！」
モニターを覗き ボタンを押した。
「…起きてたんですか！？えっ！ヒョン朝帰り⁉」
『俺が起きてんのがそんなにめずらしいかよ』
「めずらしいですよ！動物園でパンダ見るより！」
パンダ？意味わかんねぇー
ってか、うるせぇー
シャワーを浴びていたから 上半身はだかで髪をタオルでゴシゴシ拭いていたら
ジーっと俺を見て 急に腕なんか組んでる
「ははーん！ご主人匂いますねー」
あー… Aとやってた探偵ごっこねw
「犯人は この中にいます！」
寝室のドアを 勢いよく開けた
「ぅわぁっ！！？」
「ぅにゃんっ！」
『…アイ？』
＿＿ ＿ _
スンリの声にびっくりしてベッドから飛び降りた。
「…猫？」
俺は、アイを抱きあげる。
『アイに会うの初めてだっけ？』
あれ？ 急に大人しくなったスンリ。
『なに？猫嫌いだった？』
「…嫌いってわけじゃないですけど。あんまり触れる機会がないだけ…？」
…
なんだそれ。 昔の俺みたい。笑
『じゃ ちょっと見てて』
アイをスンリの胸に押し付けて 着替えに行った。
＿＿ ＿ _
ベジッ！
「ちょッ！なんですかっ！？」
戻ってきたら スンリがアイにキスしていた。
スンリからアイを剥がすように抱き降ろすとベッドの下に隠れてしまった。
「えっ、だから、なにっ！！？」
『行くぞ。』
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年8月7日 1時
