ＳＭＩＬＹ/愛しのジヨンちゃん。 (ページ22)

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×××22 彼女は花キューピットページ22

「ジヨンくん？」

『あのさ、…プレゼントで贈りたいんだけど…』

「…いた…んだ…」

え？

「ジョンくんがめずらしいなーって！かのじょぉ？どんな人ぉ？ほらー花のイメージがあるからいちよー聞いておかないとねっ！」

ティーカップを置くと同時に話し出したすみれさん。あー … なんか勘違いしてる？

『…彼女じゃなくてA…』

「Aちゃん！？」

『あっ！…違ッ…ほら！あいつ、店⁉オープンするかっらッ…でっ…なんかっ、お祝いにッ…』

「お祝い？」

『そっ！お祝いっ！ほらッ…Aに聞いても何が欲しいかなんてっ…たぶん、言わねぇしっ！』

…

『えっと…だから…』

すみれさんはテーブルの上に肘をついて、うんうん頷いていて…

『二店舗もって！凄いことだし。あ、デザートもメニューに入れるとか！色々考えてて…』

うん。

『あー… 俺、あいつに貰ってばっかだから。』

カチャ…

ティーポットからお茶を注ぎ、一口飲んでティーカップを置いた。

「ジヨンくん。花はね、心を表してくれるから。」

すみれさんは「いい香りだね」て言って俺のカップにもお茶を注いでくれた。

俺は頭を掻いていた手を降ろしコクンて頷き、ゴクンと一口飲む。

あーやっぱホッとするんだよな。
この味も。すみれさんも。

＿＿＿

へ？

唐突に聞かれて頭の中でハテナが浮かんでる俺。

「この前、Aちゃんのマカロン食べたらすっごく美味しかったから、テソンくんに伝言頼んだんだけどなー。Aちゃんのカップケーキ！」

‼‼‼‼‼⁉

「ん？食べた？」

『いやっ！試作段階中？』

まさか！カップケーキが俺の腹の中ですっ！なんて言えねぇーちゅっの！

＿＿＿＿

「どんな感じがいいかな？
Aちゃんのイメージだったらー…」

そうだ。花にはそれぞれ意味があるんだよな…
誰かさんが自慢気に言ってたっけ…

''ヒョン、花言葉って知ってますか？''

俺、あんまり人の恋愛とか？メンバーだったら尚更気になんないんだけど…なんとなく？聞いてみたくなった…

『ねぇーすみれさんも花貰ったのぉ？』

ペラペラとカタログを捲っていた手が止まる

ピンポーーンっ

「待ってて」それだけ言って裏口の方へと出て行った。