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×××21 こんな夜更けにお茶飲みに〜 ページ21
閉まりかけのブラインド
ドアに掛けられたcloseのボード。
コンコン
窓を叩くと やっと俺に気付いた。
＿＿ ＿＿
あー… いい香り
部屋の中に入ると いつもいい匂いに包まれる
「ちょっとだけ待って。」
そう言って彼女は 店の奥に入って行った。
店内はあまり広くはないが 部屋中に広がる花の香りと色とりどりの花でいっぱいだ。
「おまたせー」
戻ってきた彼女は、長靴ではなく足元はローヒール。無造作に束ねていた髪は下ろしエプロンを外していて…さっきのお花屋さんスタイルとはかけ離れてる…
『いい女』って言ったら
''気品ある女性'' だっけ？
''すみれさんより 素敵な女性はいません。''
_＿＿ _
「ふふ 笑 なにかついてる？」
『え⁉… なにもっ…』
ティーカップにお茶を注ぎ、視線はそのままで聞かれてドキッとした。
「はい。」
ゴクン。
すみれさんが入れてくれたのは野草をブレンドしたハーブティー。
あー この味。落ちつくんだよなー なんて 完全リラックスモードをオンにしてた…
「ところでジードラゴンさんはこんな夜更けに
お茶飲みにきたのぉ？」
あ、…忘れてた、こんな夜更けにお茶だけ飲んで
じゃっ！なわけねぇー
×××22 彼女は花キューピット→←×××20 小さなタネが実を結ぶ
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年8月7日 1時
