ＳＭＩＬＹ/愛しのジヨンちゃん。 (ページ3)

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×××3 サインは「ケンチャナヨー」ページ3

タバコの煙を吐きながら空を仰いだ…

本日は晴天なり。そんな俺らしくない爽やかな歌詞が浮かんできそうな青空が広がっていた…

雲…？餅…みたいなまんまるい雲…
あの雲… Aみてぇ笑

「あー餅だぁ！食べたい～♡」

ドサッ

＿＿＿＿

重みを感じ、横を見ると
ヨンベが反り返って空を見上げていた

タバコ…吸いにきたわけじゃないよな。
咥えてたタバコを手に持った…

「Aとスンリ、吉本？出れんじゃない？笑」

『………』

「スンリ最近、Aにボケも教わってるし！笑」
『あ、そう。』

「いいコンビだよねー」
『さぁ。』

「Aもなついてるじゃん。」

！！！？

確かにっ！Aはスンリになついてるけどっ、それは俺のメンバーだからでっ、俺の大事な仲間だからでっ！え、それだけっ、ぇえっ、それだけっだろ
ーーー！！？

「スンリ、雑誌の撮影なくなったから帰っていいかって？」

あー…撮影は個人だからその後も確かスケジュールは開けていたはず…

「あーあと、Aも帰るから送っていくって…え？ジヨンっ！…」

＿＿＿＿

いつからか？最近の俺は俺じゃないみたいで…
気付いたら、Aに、振り回されてたっ、俺がっ、なんでや？関西弁まで移ってもうてるしッ、なっ、なんでこんな焦らなあかんねんっ…

『なんでやねんっ！』

あっ、しまった！俺に腕を掴まれ、「は？」と言わんばかりに俺を見ているA…

完璧に『なんでやねん』の使い方間違ったよなぁ？

……………………

『…送ってく。』

「え、あっ…待って…スンちゃんに…」

スンちゃん、スンちゃんって、もたもたしてるAの腕を引っ張って半ば強引に歩き出す…

「ジヨンちゃん！どうしたん？」

なんてっ、首を傾げながら聞いてくるA…
これが関西弁の破壊力か！？

「なんや顔、赤いで？」

って、俺の頬に触れようとするから、くるんって前向いてまた歩き出した…

『ケンチャナヨー』

緩む自分の口元を手の甲で抑えて…

棒読みの韓国語は俺の心にかけた精一杯のカモフラージュ。