×××14 突然の訪問者 ページ14
『ジヨンちゃん♡おかえりー』
ぎゅー って 抱きついてきたA
片手で ドアを閉めながら、もう片方の手でAの身体を剥がすようにスルリと交わし部屋に入る。
Aのいきなり抱きつくのには慣れてるけどさー
「ジヨンちゃ…」
『俺じゃなかったらどうすんの？』
Aは キョトンてした顔をしている。
だから俺が言いたいのはっ…
「そんなんジヨンちゃんの足音でわかるよ。」
「なにいってんの？」てっ…当然のように、
付け加える始末。Aの 解説は まだ続いてって 段々 俺の好きなとこ？ってか 好きなパーツの話になってるから…
あー… もう…話になんねぇ。
「あと細くて長い指とあと、」
「爪！深爪も好きっ♡」
『あ、そう。』
うんっ！て 笑って俺の腕に引っ付いてソファーに座ってる…
こいつの思考回路はどうなってんだろ？
俺を 見上げて 俺をジッとみる目と視線がぶつかった…
Aが更に腕に力を入れる…
ぎゅっ とされるとさ、その…俺の…腕に、当たってんだけど…
「ん？」
ジッと見つめながらそのまま首だけ斜め45度に傾けるのAの癖ッ…やーめーッろって心の中で突っ込んだっ…
『チキン。』
「あっ！そうやった！ちょっと待ってな！」
Aはパタパタとキッチンへ
＿＿ ＿
俺は タバコに火を付けて煙を吐いてから
ソファーに仰け反った…
近えー な。天井
Aの部屋は1DKくらい？
一人暮らしのまぁごく普通で俺の部屋とは違うわけで…
さっきから落ちつかねぇーのは
この狭い部屋のせいだ。
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年8月7日 1時
