×××13 気分屋の襲撃 ページ13
「どこ行ってたの？」
口をモグモグ動かしながら顔だけこっちに向けた。
どこって問いかけに、答えを探してる俺…
だって…あの後、
「吸ってたぁ？」
あの場所にはいたくなくて…
クンクン俺を嗅いでから 「ほどほどにねぇー」って言ったヨンベの口には緑色のソースが光ってる。
「あれ？Aヌナは？」
テソンが チキンを摘みながら聞いた。
「さっき帰ったよー」
答えたのは、ヨンベ。そりゃそうか。ヨンベが見送ったんだから…
「あっ、そうだ！Aヌナ！日本コンサ来てくれますか？」
「来れないんだって。仕事ー」
「えっ！？あっ、そっか、それはっ、…ざんねんですねっ、」
…
テソンが俺の方見てなんか、あわわわなってる…
ん？あぁ、俺に聞いたのに ヨンベが答えたからか。
「ジヨンヒョン…」
『ソウルコンは来んだろー』
＿＿＿ ＿ ＿
「…ッ…ジヨン…ヒョンッ…どこ…行って…ですか？ん？…ヌナ…プーッ…？」
…………………
プゥー て膨らんだパンダの顔とスンリ。
スンリが 中国で買ったパンダの紙風船をふくらましながら部屋に戻ってきた
「あーーーッ！！！！？」
プ… プスゥーー
＿＿＿ ＿＿
スンリのまた何度目かの絶叫と気が抜けた音が響きわたる。
床に落ちたペシャンコパンダ…
一瞬にして固まる空気感…
たぶん俺が悪いんだけど、なんでこんなイラついてんのか？
わかんねぇー…
『ミーティングすんぞ。』
立ち上がりそれだけ言って、隣りの部屋に入りブラインドを閉めた。
＿＿＿
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年8月7日 1時
