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見慣れない ページ9
それからと言うもの、予想以上にプレカの事で話が盛り上がってしまった…いや、ほとんど一方的につくしが語りまくっていたと言うべきなのだろうか。
つくし「ねぇねぇ!Aちゃんはイナズマジャパンの中では誰がタイプなの!?」
A「え…!?」
不意にこんなことを聞かれて驚かない人はいるだろうか。
イナズマジャパンの中で誰がタイプか。そんなの、吹雪一択だ。なんて事をこの人に言ってしまえば、きっと取り返しのつかないことになるだろう。
「んー」とAが次々ページを捲る度に「誰!?誰!?」と落ち着き無く問い続けるつくし。
A(あ…)
ふと、手を止めたAに、つくしは不思議そうに首をかしげた後、Aの視線をゆっくりたどった。
Aが目を止めていたのは、野坂が指示を出している姿が納められた一枚。
その中の野坂を思わずじっと見つめるA。
A(試合の時、こんな真剣な顔なんだ…)
いつも吹雪しかみていなかったAは、試合中の野坂の顔をじっくりみるのは、今が初めてだった。
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作者名:きなこ x他2人 | 作成日時:2019年8月16日 23時