気づかない ページ33
翌朝
ベッドの上でボーッと一点を見つめるA
A (昨日の私…)
昨夜の長い長い激しめのキスが脳にチラつき、何思い出してるんだ私!!!と手をぶんぶん降りかざして、頬をほんのりとを染めるA
A(いやいやいや。あれは薬のせい。私も昨日は疲れてておかしくなってただけ。つまりノーカウントってことなんだ。)
一人ノーカウントノーカウント。と呟くA。
A「普段通りにしとけば大丈夫だよね!悠馬だってそんな意識してないだろうし。」
うんうんうん。と着替えながら一人納得して、スマホをもってドアをあける。
吹雪「あ、おはよう水瀬さん。ナイスタイミングだね。」
とクスクス笑う吹雪。
A「へ!?あ、お、おはようございます!!」
やってしまった。
つい声が裏返った。
まあ突然好きな人が目の前に現れ声をかけられたら、誰だってこんな反応になるだろう。
しかも朝から眩しすぎる王子様スマイル。
おかげで眠気も一気に吹き飛んだ。
A「あの…吹雪さん、何か用事ですか?」
吹雪「水瀬さんを待ってたんだ。」
A「わ、私?どうして…」
吹雪「水瀬さんと朝食が取りたくて…もし良かったら食堂まで一緒に行かない?」
A「も、もちろんです!!是非御一緒させてください!」
まさか吹雪さんから誘われるなんて…
ああ神様…私…明日事故にでもあうんでしょうか…
吹雪「本当?良かった。それじゃあ行こうか」
A「はい!」
野坂「……」
Aと吹雪は肩を並べて楽しそうに笑いながら食堂へ足を運んだ。
後ろにいる幼馴染みに気づかずに。
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作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時