お仕置き ページ28
これはいったいどんな状況なのか。
簡潔に言えばベッドに仰向けになった私の上に、私の腰辺りに両膝をつき、顔辺りに両手を置いている悠馬。
端からみると、悠馬が私を押し倒して要るように見られる…というか、押したおされてるんだけど。
……誰かがみていると言う訳ではないが、この体制はかなり恥ずかしい。
A「悠馬何して…！……ひゃっ//」
言葉を発したAを太ももを細く男らしい指でツーっとなぞるように触る野坂。
野坂「へぇ。そんな声出せたんだ。」
A「ば、バカな事言ってないではやく降り…っ！…っあ//」
今度は指ではなく手で太ももをいやらしい手つきで触った野坂。
ビクッと赤面させて反応するAに満足気に口元に弧を描く。
野坂「そう言えばさ。今朝の分のお仕置き、まだだったよね。」
A(そうだ……また薬の効果が出てきて、深い方のキス、しちゃったんだった…)
A(ていうか、お仕置きとか嫌な気しかしないんですけど…ここは誤魔化…)
野坂「まさか“覚えてない„なんて言わないよね？」
そういって意地悪な悪魔のように笑みを浮かべAを見やる。
…その目は決して笑っていないが。
A「お、覚えてる覚えてる！忘れる訳ないじゃん！」
冷や汗をかきなんとか言葉を並べきるA。
野坂「そっか。ならキスの感覚も、もちろん覚えてるよね。」
A「あたりま！……………」
一瞬フリーズしてしまうA。
A(覚えてるけど、さすがに言えるわけないでしょ！こいつは何の恥じらいもないの！？)
キッと野坂を睨み付ける。
A「そこまで覚えてる訳ないでしょ！」
野坂「ふーん。」
さっきまでの笑みはスッと消え失せ、ポケットからスマホを出す野坂。
A「ちょ、何し…」
野坂「吹雪さんに薬のことを…」
A「覚えてます！！覚えてますから！いわないで！」
そういって少し上半身を起こしたAを野坂はスマホから目をうつしてチラッと見たあとスマホをポケットにしまって、Aを両肩を押してベッドに押しつける。
野坂「ちなみに、次の命令だけど。」
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作者名：きなこ x他1人 | 作成日時：2019年2月10日 0時
