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腐れ縁 ページ3

A「ん〜。かっこいいな〜って」


?「吹雪さんが?」


A「そうそう吹雪さん。本当王子様みたい……」


?「へえ〜。彼のこと好きなんだ。」


A「うん。好………っ!ゆ、ゆゆゆ悠馬!?」



野坂「やぁ。」






そういって平然と私の真横で笑っているのは幼馴染みで“腐れ縁„である野坂悠馬。


ーーーーーー
時は遡る…

介護師「あ、悠馬くん。今日からここに新しくはいってきたAちゃんよ。」



介護師さんが私の手を引いて同い年くらいの男の子のところへ行く。


私が初めて施設にきて出会ったのは悠馬だ。






跳ねた濃いピンク色の髪で優しい雰囲気の漂う彼。


初対面だが、何処かオーラがあり、
格好いいななんて思ってしまう。

A「水瀬Aです…よろしくお願いします!」


そう元気良く挨拶する私。



するとまあ私の誤解だったようで。


優しそうな彼、野坂悠馬は眉を潜めて不満気に私を見つめた後。




野坂「たこみたい……。」


そしてふいっと顔をそらした。



……………




ーーーーーーーー



数年前。初めて悠馬と出会ったとき。はじめて言われた言葉がこれだ。


実際この頃の私は顔が丸かったが、初対面の奴に言われたのが相当頭にきた。









その頃から私はコイツが大嫌いだ。



私のよく知る幼馴染みってものは、互いの事をよく知り、最終的には恋まで発展。


そして幸せに…



だけど私達は会ってはすぐ言い合いが始まるし、すぐからかってくるし、コイツに優しくされたことなんていちどもない。


いわゆる腐れ縁ってやつだ。


A「い、いいいつからいたの!!て言うか私が誰を好きだろうが悠馬に関係ないでしょ!」

野坂「気になるよ。幼馴染みだし。」

A「“腐れ縁„だけどね」


私が腐れ縁を強調すると悠馬は少しムッとしている。


野坂「本当Aって可愛げがないよね。男の子みたい。」

A「なっ………!別に可愛げなんてなくっていいし!それに産まれた時かられきっとした女の子です!!」

またいつものように言い合いが始まろうとしてたその時。

子分「あ、水瀬さん。親分からお使いを頼んでほしいと……」

タイミングがいいのか悪いのか子分がやって来た。

A「あ、うんいいよ!」

ではお願い致します。と子分はお辞儀をしながら買い物リストをAに手渡した。

野坂「僕もついていってあげようか?」

A「いやいいから!ていうか、こないで!!」

そういってAはずかずかと合宿所の出口へと歩いていった。

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設定タグ:野坂悠馬 , 吹雪士郎 , オリオンの刻印   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時

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