素手 ページ15
A「え」
野坂「何?」
A「や、何?じゃなくて。素手でやれって言うの?」
野坂「そうだけど何か?」
いや、いやいやいや。
私達は年頃の男子中学生と女子中学生。
いくらなんでも女子の私が男子である悠馬の背中を素手で触るなんて、できるもんか。
野坂「もしかして、また嫌らしいコト考えてる?」
と言って悪戯っ子の用に微笑む野坂
A「なんでそうなるわけ!?いい?私達中学生だよ?普通に考えて素手で体触るなんてアウトでしょ!?」
野坂「僕は“そんなこと„いちいち気にしないけど」
いや、私は気にするんだけど…………
A「あーもう!分かったわよ!やればいいんでしょ!?」
Aはやけくそになってベッドに上がって野坂の露になった背中をギュっと押す。
………悠馬の背中、普段はわかんないけど触ってみたらああ男の子なんだな。と実感させられる。
出会ったころは私が守ってあげないとダメなか弱い子だったのに、今じゃそれが嘘みたいだな。
と、昔のことを思いだしたAが微笑んでいることなど、野坂は知る由もない。
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作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時