検索窓
今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:191,539 hit

君から見た僕 ページ44

野坂の暴走が終わりを向かえたのは午後6時を回っていた。

気持ちいいと認めるまで何度も攻められたが最終的にAが折れた。


未だベッドの上で無言で向かい合う二人。

野坂「A」

A「なによ」

野坂「分かってるよね?」

A「命令でしょ」

もちろん。と満足気に口角を上げるがただならぬオーラが野坂を包んでいる。

A「で?何しろと?」

野坂「さっき僕がしたこと全部」

A「絶対に嫌!あんな恥ずかしい事出来るわけないでしょ!」


野坂「僕だってやりたくてやった訳じゃないんだ。それに…バレてもいいのかな?」


A(ほんっとずるい…)

心の中で文句をいい続けながら野坂を睨みつける。

野坂「とにかく、拒否権は無いから」

A「………」

言い返すこともできないAは不満気に黙って頷いた。

野坂にちらっと目をやれば、表情を暗くしており、Aをじっと見据えていた。

野坂「……ら、……の?」

A「?」

野坂「吹雪さんになら…できるの?」

A「…!」

突然好きな人の名前を出され、反射的に顔をあげるA。

A「そういうわけじゃ……っ!」


A(あ、そう言えば私…)

野坂「どうしたの?」

急にベッドから降り、何かを思い出したかのようなAを見て呆然とする野坂をおいて、Aは急いで部屋を飛び出していった。


主の居ない部屋に一人残された野坂。


野坂(僕、余計なこと言っちゃったかな…)

目を瞑り、上を見上げる姿はどこか儚さを感じる。


野坂「やっぱりAからしたら僕は、ただの幼馴染みなのかな」

いつもAに見せている余裕ぶった顔は何処へ。



野坂は情けなく眉を下げて誰もいない部屋でぽつりと呟いた。

やっぱり好き→←弱い★



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (262 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
338人がお気に入り
設定タグ:野坂悠馬 , 吹雪士郎 , オリオンの刻印   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。