蒼炎のアイツ、雄英に入るようです。 (ページ18)

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消えない過去が18つページ18

「くたばれぇぇぇぇっ。」

彼女と同じように、暴言を吐いた。
あの炎を思い出した。赫い放火犯のあの炎。
見てもらえなくても、もう。

「8888m。」

火力発電。
奏音の発想力のお陰で生み出せた技だ。
名前の通り、蒼炎を利用して電気を生み出す技。

「おぉ、凄いじゃん。入試より強くなってる。」

驚いたように彼女は言う。

「ありがとう。じゃ、はい。」

圭に新しいボールを渡せば、彼は驚いたような顔をした。藍流は当然だ、とでも言いたげだ。

「私(わたくし)、ですか。」
「うん。/ん。」

2人でそう返せば圭は先程の自身の如く観念したのか、少し溜息を吐いた。

「分かりました。ただし、陽光。次は貴女ですよ。」

どうやら知り合いらしい。茶色髪の大人しそうな子に向かって、彼は不敵に微笑んだ。それが却って不気味なのだ。

「げぇっ。」

陽光、と呼ばれた彼女は露骨に嫌そうな顔をしてから、諦めたのか他のクラスメイトと話しだした。

「失礼します。」

赫い炎が燃え上がった。

「5863m。」

自己紹介時に言っていた通り、炎だ。やはり強い個性だと思う。炎の勢いも父親級(エンデヴァー並)。

「うわ、2人共凄、僕薄くなるわー。」
驚いたように彼女は言う。
別にこれは得意分野というだけで他がどうかは分からないのでそんな風に言う必要は無いのだが。