蒼炎のアイツ、雄英に入るようです。 (ページ14)

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消えない過去が14つページ14

「私(わたくし)、緑谷圭と申します。
何でも、好きなように呼んでください。一年間、宜しくお願い致します。」

礼儀正しく自己紹介をする彼。

「僕は飾見藍流、此方は八木夏雄。よろしく、圭。
呼び名は何でも構わないよ。」
「よろしく、圭。俺もどう呼んでもらっても構わないから。」

圭と握手する。

「……初対面で失礼かもしれないけれど、君の個性を聞いてもいいかな？
一応、此処はヒーロー科だからね。互いの個性を知っていても損は無い筈だ。」

確かにその通り、最もな意見だ。

「確かにその通りですね。私(わたくし)の個性は“引力火炎”です。
自らの思うように物を動かせる、というのと口から火を吹く個性ですね。」

2個持ちか、凄いな。

「へぇ、2個か。僕は“冷氷”。氷、水、水蒸気を操れるんだ。単純だけど強い。」
「成程……。氷の個性を持つ方には初めてお会いしました。」

感激したような声を出す圭。

「あー、そこらへんは、まぁ。氷はいろいろあるから、ねぇ。」

なにか言いにくい事情でもあるのか、藍流は口をもごもごさせている。

「俺は“蒼炎”。その名の通り蒼い炎を出す個性。ただ、使い過ぎると肌が爛れる。」

そう言った瞬間圭が驚き、

「大丈夫なんですか！？」

と言った。

「大丈夫、痛くない。」

「「そういう問題じゃない！/ありません！」」