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続き ページ7

彩side

「うわ、やーべぇ。え、マジでその顔はやばい。」

「お姉ちゃん、すごい顔だよっ!」

...すごい顔ってねぇ、あんたたちがやらせたんでしょうが!!

そう思っていると、シャッター音が聞こえた。

ん?

そう思って音のした方を見ると優くんがケータイで写真を撮っていた。

しまった!やられた!!

私は慌てて変顔をやめ、優くんに近寄る。

「ちょっと優くん、ほんとにダメっ!今すぐ消して!!」

「やーだ!」

あっかんべーをして優くんが逃げる。
私はそれを必死に追いかける。
だってあんなもの撮って置かせたくないし、誰かに見られたらたまったもんじゃない。
すると、奈子がそれを見てどう解釈したのか、ニコニコ笑いながら叫ぶ。

「うわぁ!追いかけっこだ!私もやりたい!」

はぁ!?
あんた、どこを見てそう思ったの!?
今の私たちのやり取り見てたよね!?

優くんが奈子を振り返って叫ぶ。

「奈子!今、俺らはケードロをやっているっ!彩が泥棒だ!今すぐ捕まえろっ!」

「ラジャー!」

奈子が頷いて私を捕まえにくる。
そして、私にガバッと抱きつく。

「お姉ちゃん、逮捕ー!」

いや、逮捕じゃないっ!
離して!!
優くんを捕まえなきゃいけないんだからっ!

私は奈子から何とか抜け出して、優くんを追いかけ回す。
すると、それを見た優くんが慌てて1階に行き、お母さんたちの部屋に飛び込んだ。

「助けてっ!彩お姉ちゃんがいじめてくるー!」

はぁ!?

私は唖然としていると、お母さんが私を睨みつけた。

「ちょっと彩。あなた、優くんに何をしているの!?」

えぇ!いや、ちょっと、違うからっ!
むしろ私がいじめられてるの!

私は慌てて理由を説明した。
すると、優くんが言った。

「でも、僕、もう写真消したんだよ...?」

えっ!嘘っ!

優くんはケータイの"写真"と書いてあるアイコンを押した。
すると、そこには私の変顔の写真はなかった...。

お母さんが再び私を睨みつけ、そこからお説教。

あぁ。疲れた...。

長い長いお説教が終わり、部屋に戻ると奈子たちは掃除なんてそっちのけでまたアルバムを見ていた。
そして、私に気づくと優くんがニヤッと笑う。

「お疲れ様〜!大変だったな〜。」

ふんっ。
うるさいわよ!

「あ、お姉ちゃん!おかえりなさい!一緒にアルバム見よ!」

奈子に言われて、私もアルバムを覗き込む。

うわぁ。懐かしいなぁ。

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セダム - Kokone♪さん» はい、勿論です!私もいつか書いてみたいと思ってたんです(*´∀`*)ありがとうございます! (2018年10月7日 16時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪ - もしも3を書くんでしたら、悠飛と砂原に出会いも書いてくれますでしょうか? (2018年10月6日 11時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)
セダム - 彩葉さん» いえ、次は、一旦他のものを書こうと考えています!最後まで読んで下さりありがとうございました!! (2018年10月3日 18時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉 - 〜3〜も書かれるのですか?書かれるのならば、凄く楽しみです! (2018年10月2日 22時) (レス) id: 808e94c518 (このIDを非表示/違反報告)
セダム - 彩葉さん» ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2018年9月14日 21時

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