髪 ページ20
今回は多分彩、七鬼、美門以外のメンバーは出てこないと思います。
すみません。
では、本編です!
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彩side
「じゃあ、今日1日よろしくね。」
「はい。...失礼します。」
そう言って職員室を出て教室に向かう。
朝、私はいつもより早く登校した。
なぜなら、今日、日直だから。
私のペアは忍。
私のクラスでは日直は、隣の席の人とやるって決まってるんだ。
本当は日直になったら朝、学級日誌を職員室まで2人で取りに行かなきゃいけないんだけど、忍、約束の時間にこなかったから...。
はぁ。と小さく溜息を零す。
忍のことだから、また夜遅くまでゲームして寝坊したのかな。
あ、それともそもそも日直のこと忘れているのかも。
...どっちもありそう。
そんなことを思いながら、教室に戻り、窓を開けたり、花に水をあげる。など、日直の仕事を黙々と1人でこなす。
でも、中々忍は来ない。
もう!忍、遅いっ!
朝の仕事、ほとんど終わっちゃうよっ!
少しだけイラッとしていたら、突然、勢いよくドアが開いた。
驚いて振り返ると忍が少し息を切らして私を見つめる。
「っ、ごめん。俺...思いっきり忘れてて。」
あまりにも申し訳なさそうに謝るので思わず苦笑する。
何か一言言ってやろうと思っていたのに、そんな風にされたら許すしかないじゃない。
「ん。大丈夫。でも、他の仕事はちゃんとやってね!」
「了解っ!」
そう言って忍は満面の笑みを浮かべて敬礼した。
その姿が何だか小さな子供のように見えてクスッと笑う。
なんか、可愛いかも。
そんなことを思いつつ、ハッとして辺りを見渡す。
...良かった。誰もいない。
鞄はチラホラ置いてあるけれど、きっと他のクラスの友達のところにでも行っているんだろう。
まだ、部活がない人には時間が早いからね。
そして、私はホッと息をつく。
だって忍といると目立つんだもの。
忍は結構人気がある。
顔立ちが整い、見る者を圧倒させるオーラを持っていて運動神経抜群、頭もいい。
ただ、ちょっと天然なところもあるけど、女子曰くそこが可愛くていいらしい。
あと、忍はAIが得意だから男子からは尊敬の眼差しで見られているんだ。
そんな忍と仲良さそうにしていたらどうなるか分かったもんじゃない。
「どしたの、急にキョロキョロして。」
不思議そうに忍が私を見る。
でも、本人に目立ちたくないから。なんて言えず...。
「なんでもないよ。」
忍の怪訝そうな表情をした。
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セダム - Kokone♪さん» はい、勿論です!私もいつか書いてみたいと思ってたんです(*´∀`*)ありがとうございます! (2018年10月7日 16時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪ - もしも3を書くんでしたら、悠飛と砂原に出会いも書いてくれますでしょうか? (2018年10月6日 11時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)
セダム - 彩葉さん» いえ、次は、一旦他のものを書こうと考えています!最後まで読んで下さりありがとうございました!! (2018年10月3日 18時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉 - 〜3〜も書かれるのですか?書かれるのならば、凄く楽しみです! (2018年10月2日 22時) (レス) id: 808e94c518 (このIDを非表示/違反報告)
セダム - 彩葉さん» ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セダム | 作成日時:2018年9月14日 21時