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彩side

私が慌てて優くんを止めていると隣では若武たちが話していた。

「おい、和晃。お前も今年は母さんたちと回ることになってるだろ。優連れていったら何言われるか分かんねぇよ?」

「えー。だって、俺、こいつともっと話してみたいんだもん。まあ、母さんたちは説得するよ。」

「お前、説得なんて出来んのかよ。」

「んー。どうだろ。俺、兄貴に似ずに人を騙すのとか苦手だからなぁ。無理かも...。」

「だろっ!...って、お前、今軽く俺のことバカにしただろ。」

「あ、バレた?」

「...っ!このやろっ!」

...何か、若武と上杉くんのいい争いを見ているみたい。

そう思って苦笑しているとみんなもそう思ったのか、私と同じような表情を浮かべ、笑っている。
すると、優くんが和晃くんに近寄った。

「...なら、俺が説得するよ。」

和晃くんが驚いたような表情になる。
もちろん私も。

「俺、猫かぶるのは得意だから。お前ん家の母さんたち、納得させてやる。」

...おぉ。
なんか、すごい。

少し尊敬していると、みんながそんな私を見て苦笑いする。

ん?

「おい、立花はいいのか?あいつら、行っちまうぞ?」

上杉くんにそう言われ、ハッと思い出す。

そうだ。若武の家が解決しても、こっちが解決してないっ!

焦る私を見て優くんがまた私の方に戻ってきて声をひそめる。

「彩。俺、あいつと行きたい。俺、あいつとは初めて本当の友達になれる気がすんだ。だから、頼むよ。」

その言葉に私は困ってしまう。

うーん。
私、優くんのこと、応援してあげたいけど...
お母さん、絶対怒るよね...。

すると、今度は和晃くんがこちらに寄ってきた。

「あの、ちゃんと連絡します。初詣とかすんだら、電話しますし、俺ら、親と多分別行動すると思いますが、親も俺ら2人だと心配だからとか何とか言ってきっと近くにいて見張ってるので大丈夫です。絶対、こいつのことは俺が責任持って帰らせます。だから、お願いします。」

そう言ってペコりと頭を下げる。

...優くんも凄く大人びてるなって思ってたけど、この子も凄い。
ほんとに若武の弟?
ちょっと信じられないんだけど。

そんなちょっと失礼なことを考えつつ、私はニッコリ笑う。

「...ん。分かった。じゃあ、優くんのこと、よろしくお願いします。...あ、あと、私ケータイ持っていないので、このメンバーの誰かにかけてもらってもいいかな。」

「はい、分かりましたっ!」

和晃くんが元気よく返事をした。

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セダム - Kokone♪さん» はい、勿論です!私もいつか書いてみたいと思ってたんです(*´∀`*)ありがとうございます! (2018年10月7日 16時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪ - もしも3を書くんでしたら、悠飛と砂原に出会いも書いてくれますでしょうか? (2018年10月6日 11時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)
セダム - 彩葉さん» いえ、次は、一旦他のものを書こうと考えています!最後まで読んで下さりありがとうございました!! (2018年10月3日 18時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉 - 〜3〜も書かれるのですか?書かれるのならば、凄く楽しみです! (2018年10月2日 22時) (レス) id: 808e94c518 (このIDを非表示/違反報告)
セダム - 彩葉さん» ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2018年9月14日 21時

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