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とは言いつつ、何をすべきか。
まず死人呼ばわりして皆様申し訳ない！
何たる無礼、腹を切ってでも詫びようか。
でも仕方無いと思う自分もいる。
あの状況下で誰が冷静に行動出来よう。
何て神は理不尽な試練を与えたのだろう！
まだ足が軽く、この身体が自分のだという気がしない。
誰か、時間のある方はいないだろうか。
出来れば昭和を知っている人が有難い。
そんな中、僕は見慣れない服装の中に、よく見知った服装が在った。
男子の憧れにして、知識人の証、詰襟服ではあるまいか！
其の黒染めに五つの金釦がよく映える。
すらっとした身体付きは僕よりも幾分か健康体に見える。
きちんと整髪された髪と端正な横顔がより一層頭の良さを思わせる。
そして彼もまた、謎の四角を持っている。
あれを着ていると云う事はきっと学生だろう。
何かしら手を貸してくれるだろう。
「ちょっといいかね君」
「…………」
反応が無い。
四角に夢中なのか。
もう一度呼びかけよう。
「あの、伺いたい事が」
「…………」
呼びかけられて無視というのは些か無礼ではないだろうか。
「ねえ、ちゃんと聞こえて……」
ありゃ？
彼の耳にはよく分からないが何かが付いている。
耳の中に何かを差し込んでいるの方が、適切か。
そうか。此れが耳を塞いでいるのがいけないんだ。
そりゃあ、聞こえずとも仕方あるまい。
ってよくないよ。
とってしまった方が良いのか？
いや、付けていないと何か駄目なのだろうか。
仕様がないなあ。
腕をひっぱたいてやろう。
「君！」
「うおっ」
本当は頭でも良かったが、身長が少々足りず、背伸びをするのが悔しかったから止めた。
彼は耳に差し込んでいた何かを外し、此方に向いた。
「聞きたいことがあるんだけど」
「はい……何ですか」
「少し可笑しな質問で申し訳無いけど、此処は東京かい」
「ええ、そうですけど……」
詰襟の少年は困り顔で此方を伺う。
「そっか……」
「君は、何で困ってるの？お母さんと逸れたの？」
はい？
如何して皆僕を子供扱いするのだろう。
立派に成人しているというのに。
そんなに舐められる様な背丈なのだろうか。
ご丁寧に彼は僕の背丈迄屈んでいた。
「違う。今状況が混乱していて、僕もよく分からなくてね」
「今日は一人で来たの？」
「一人ですね」
「何をしに此処へ？」
「特に目的はないというか……」
「迷子？」
彼は僕の事を迷子と勘違いしていた。
一応彷徨ってはいるけどね。
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アリてる.冷花(プロフ) - すにすなさん» コメント有難うございます！私も覚えてますよ！！本当に嬉しいです頑張ります！ (4月3日 11時) (
レス) id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
すにすな(プロフ) - 昔Riruriという名前でコメしたものです。このお話ずっと大好きです。これからも楽しみにしています！ (4月3日 11時) (レス) @page20 id: b675f659fc (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - さくさくパンケーキさん» コメント有難うございます。本当ですか！？とても嬉しい限りです。更新頑張ります！ (2022年3月10日 17時) (レス) @page7 id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくパンケーキ(プロフ) - とっっっても面白いです！占ツクの中で一番です！！更新楽しみにしてます！ (2022年3月10日 16時) (レス) @page7 id: c7ea56a150 (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - ひろぽにうむさん» コメント有難うございます。更新頑張ります！ (2022年3月10日 16時) (レス) id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリてる.冷花 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/wuashyt8942/
作成日時：2022年3月8日 17時
