第壱話 覚えの無き土地 ページ3
きっと天国は、美しい楽園なのだろうと思っていた。
地獄とは、闇の深く、常に人の呻き声が聞こえる処なのだろうと思っていた。
では一体此処は何処なのだろう。
どう形容すべき場所なのだろう。
傍には高くそびえ立つ建物、見たこともない恰好をした人々が行きかう。
で、僕は公園らしき場所の長椅子に座っている。
兎に角見たことのないものばかりだ。
そうか、人は死んだらこんな場所に来るのか。僕の想像とは違ったなあ。
或いは、いよいよ僕も気が狂って幻覚をみてるのか。
ああ、次は精神科かなあ。
そもそも僕死んじゃったのかな。
色々心配なんだけど……
僕は窓辺の椅子に座って、微睡んで、其の儘意識が絶えて……
あの時隣には彼が居た。
彼は僕の隣で一緒に外を眺めた。
待て。
彼とは誰だ。
あの時僕の隣りに居たのは、確かに大切な人で。
そもそも人何ぞ居ただろうか。
解らない。全てが複雑怪奇で、投げ出したくなる。
いいや、こんな事考えて何になる。
今更僕に何が出来る。
こんな妖しい場所、僕の知らない場所に決まっている。
大人しく神だか仏に従うが吉だ。
どうか、今だけは、そっとしておいてくれ。
意識が遠のいてきた。
悪い夢だ。悪夢を僕は見ているのだ。
大丈夫。起きたら楽になるさ。
そう自分に言い聞かせる。
僕の意識は深海の闇に溶け込む様に落ちた。
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アリてる.冷花(プロフ) - すにすなさん» コメント有難うございます！私も覚えてますよ！！本当に嬉しいです頑張ります！ (4月3日 11時) (
レス) id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
すにすな(プロフ) - 昔Riruriという名前でコメしたものです。このお話ずっと大好きです。これからも楽しみにしています！ (4月3日 11時) (レス) @page20 id: b675f659fc (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - さくさくパンケーキさん» コメント有難うございます。本当ですか！？とても嬉しい限りです。更新頑張ります！ (2022年3月10日 17時) (レス) @page7 id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくパンケーキ(プロフ) - とっっっても面白いです！占ツクの中で一番です！！更新楽しみにしてます！ (2022年3月10日 16時) (レス) @page7 id: c7ea56a150 (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - ひろぽにうむさん» コメント有難うございます。更新頑張ります！ (2022年3月10日 16時) (レス) id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリてる.冷花 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/wuashyt8942/
作成日時：2022年3月8日 17時
