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第五節 デスゲヱム ページ7

NOside


「奪いに来たって、人聞きが悪い」

「でも、事実でしょう」

「まぁ良いや。それなら話が早いネ。てな訳で」

花子はニコニコし乍ら両手を出して

「依代ちょーだい」

と少女に言った。

少女は徴笑して花子の手を取り言う。

「良いでしょう。此のカが消えても暮らせますし」


「でもその代わり」


少女は手を広げて陽の光を背にし立った。

「今から私と遊びましょう。遊戯(ゲヱム)です。私と遊べばどんな罪も赦されるよ」

「如何しよう花子くん……」

「やって勝ったら渡して呉れるんだね?」

「えぇ勿論。”勝てたら”渡しましょう」

「やるよ」

「そうですか!では此方へ」

そう少女は言うと手招きして花子達を奥の方ヘ案内した。
すると寧々が少女に問うた。

「所で貴女の名前って……」

少女は振り向いてロ角を上げて言った。

「此れは失礼致しました。紹介が遅れました。私はA。里美Aです。以後お見知り置きを」

そうしてAはスカァトの据を摘まんでお辞儀をした。


暗い所に入った。Aは端の台から洋燈(ランプ)を持ち上げて歩き出した。
暗がりを照らせば直ぐ其処に扉が在るのが判った。
Aは扉を開けて「どうぞ」とー声掛けて花子達を中に入れた。

中には矢張りステンドグラスと十字架が在り、けれど小さな部屋だった。
先程と違うのは神棚が在る事だ。それに光が一早く目を付けた。

「何で、神棚があんな所に在るんスか?」

Aは笑顔で答えた。

(あぁ)、それはですね、ほら、神様って沢山居るでしょう?だからどの神様も大切に祀っておくんですよ」

その言葉を聞いた光等は一瞬にして引いた。

”キリスト教は唯ー神なのでは?”

だが鳥居や灯籠が在った事を考えると神道信者でもあるのか?と彼等は考えた。
一方当の本人はごそごそと何かを部屋の端で探り、「あったあった」と言って花子等の方へ向いた。

「さぁ其処の綺子にお掛けなさって下さい」

真ん中には机が在って、綺子が丁度三脚在った。
言われるが侭花子達は席に着くと、Aはサイコロを机に投げ出して自らも向こう側の綺子に坐った。

「此れをどうぞ」

Aは筒の様な物を出して彼等の前に差し出した。

「此の中にサイコロを入れて蓋をし、どなたからでも善いので振って下さい。マス目が多い人順に遊戯(ゲヱム)を始めます」

結果、光、花子、寧々の順に始める事となった。

「それでは遊戯(ゲヱム)を始めましょう」

第六節 終末→←第四節 pray



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設定タグ:地縛少年花子くん , 零番   
作品ジャンル:アニメ
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アリてる.冷花(プロフ) - 迷い猫さん» コメントありがとうございます。嬉しいです!近頃トプ画を変える予定です。 (2021年9月29日 11時) (レス) id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う(((殴ハイスミマセン…… (2021年9月26日 17時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
からす - 更新してない!(;° ロ°) (2021年8月30日 18時) (レス) id: b1895113ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリてる.冷花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/wuashyt8942  
作成日時:2020年8月21日 23時

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