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俺だったらもっと美しく彼女を描けるとは、もう言えない。安直なものしか描けない、かつての才能を置き去りにしてしまった俺に、彼女の望むような絵は決して描けないかもしれない。けれどどうか、そう思う。



知らないうちに力を込めて握りしめていた腕を顔の高さまで持ち上げる。



「俺にも君を描かせてくれないか」















まるで一世一代の告白のようだったと、出来上がった絵を前にして彼女は呟いた。

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作者名：やなぎ | 作成日時：2024年1月18日 11時

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