ep.153 予告 ページ9
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「あれは……何だったんだろ。写真のバグ……？」
自分はグリムにタオルケットをかけると、小さく呟く。
結局、あの写真は気味が悪かったので消してしまった。
自分は早く忘れるようにしてベッドへ潜った。
「もう今日はとっとと寝よ。」
そして自分は今日も夢を見る。
さらなる不安を掻き立てるように……。
・
・
「フック……！あぁフックどうしよう……！」
「落ち着け、セーレ！どうしたんだ。」
船の上で、お腹が少し大きな様子のセーレがフックに泣きついている。
「私達の子が……っ、Aがあいつに拐われるわ！」
「あいつって……ピーターパンか！？」
「そうよ！今日ピーターパンが私の元へ来て言ったの！」
「何と？」
「それは……。」
「子供ができたのかい？楽しみだなぁ。産まれたら必ず迎えに行くね。だよ。」
「「！！」」
セーレとフックは声のした方を見て驚く。
そこにはいつの間にか……ピーターパンがいたのだ。
「ピーターパン！キサマ！何しにここへ来た！」
「やだなぁ、フック船長。挨拶ですよ。」
「挨拶だ？」
「お前の子供なんて、絶対ロクな大人になれないと思ってな。僕が育てることにしたんだ。」
「何だと！？」
「だってかわいそうだろ？その子も。お前みたいな汚い大人に育てられるくらいなら、僕らと楽しく暮らした方が幸せだ。」
「ふざけないで！この子は私達の子よ！貴方には渡さないわ。」
「ピーター……いい加減気付いたらどうだ。人はみんないつか大人になるべきだ。オマエは間違ってる！」
「はははっ、フックに言われても説得力がないよ。それに僕は間違ってない。間違ってるのは世の中だ！」
「なに？」
「汚い大人たちが作り出したこの歪んだ世の中で、僕は子供たちを守っている。それの何がいけないんだ？」
「大人になるべきだと気付いた子達を消しているくせに。間違ってないわけないでしょう！」
「違うよ。彼らはやがて汚い大人へと成長してしまう。その前に僕は、純粋な子供のまま生涯を終わらせてあげてるんだ。」
「な……。」
「いいか？この世界に大人はいらない。僕らの邪魔をするやつは誰であろうと許さない。フック船長……お前は僕の一番の失敗だ。」
「……。」
「だからこれは復讐でもあるんだ。産まれた子は必ず僕が引き取る。取り返しに来たら、今度こそお前はワニの餌だよ。あはははっ。」
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鏡の使い - マナさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても励みになります！頑張りますので、最後まで楽しんで読んで頂けたら幸いです！ (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 2239b72fc2 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - ものすごく面白いです…！物語の構成がしっかりしてて読みやすく続きが気になる話でした！！これからも応援してます！頑張ってください！ (2020年9月1日 0時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡の精 | 作成日時：2020年8月26日 14時
