ep.200 気絶 ページ47
・
自分は泣きながら無我夢中でフロイドに抱きつく。
「うわああぁぁぁ！！フロイドぉぉぉぉ！！」
「待って！オレ、小エビちゃんから抱きつかれるの慣れてねェの！！前もそれで変な感じになって……。」
「うわあああぁぁぁぁ！！」
「オレからするのはいいんだけど、小エビちゃんにされるとどうしていいかわかんなくなって……ずっと顔合わせられなくて……。あークソ、超ダセェ。」
「わあああぁぁぁぁ！！」
「……え、ねぇ、聞いてる？小エビちゃん。オレ今すげー恥ずかしいこと話してんだけど。」
「わああぁぁぁ……ッ……。」
「……は？」
泣き叫んでいた自分は、突如として泣き止むとフロイドにぐったりともたれこんだ。
「え……小エビちゃん……？…………気絶してる……！？」
フロイドはその状況に焦り、自分の手を離さないまま担ぎだす。
自分は遠い意識の中で、夢を見始めていた。
・
・
あれ、ここは……？
自分、また夢を見てる……。
精神弄られすぎて疲れて気絶したんかな、そんな場合じゃないんだけど。
影の呪いも退けられたし、早くグリムの元へ向かわないといけないのに……って、あれ？
「グオオオォォォォォ！！」
自分の目に、オバブロした状態のグリムが映る。
グリムは既に暴れまくっており、沢山の生徒達が血を流して倒れていた。
こんなの……！まるで戦争の後の景色のよう……っ、もしかして今起こってること……！？
すると学園長の声が聞こえてくる。
「ああ……このままでは、全員死んでお終いです……！どうすれば……！」
学園長がそう嘆くと、彼の抱えていた闇の鏡が光りだす。
「！！」
「……よっと。よし、無事来られた！」
「あ……貴方様は……！」
「久しぶりだね。クロウリー。元気してた？」
闇の鏡から転送されて来たのは、海の妖精だった。
「ご、ご主人様……！」
「あーもう、だから我は君のご主人ではないって。ご主人の番人。まあいいや。そんなことよりオンボロ寮へ案内してよ。」
「え……オンボロ寮に……です？」
「うん。この状況を変えたいのなら、そこに行くしかない。早く案内して、クロウリー。」
「は、はい。わかりました……！」
どういうことだ……？
海の妖精と学園長の関係って……。
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鏡の使い - マナさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても励みになります！頑張りますので、最後まで楽しんで読んで頂けたら幸いです！ (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 2239b72fc2 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - ものすごく面白いです…！物語の構成がしっかりしてて読みやすく続きが気になる話でした！！これからも応援してます！頑張ってください！ (2020年9月1日 0時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡の精 | 作成日時：2020年8月26日 14時
