執事のくせに！！【WT】【sm】 (ページ16)

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15話ページ16

3年後

コンコン

『スマイル？』

sm｢紅茶持ってきたぞ」

『ありがとう』

あれから3年が経ち、私はもっと屋敷の人と気軽に接したいと思い、普通の話し方で話すようにしている。だからほかの執事やメイドにも同じように接してもらっている。
すみれちゃんは、あの家から取り戻し、今は私の屋敷で、元気に過ごしている。もちろん苗字も笑崎に戻ってるしね！

『ねぇ、スマイル』

sm｢なんだ？」

『最近なかむを見てないのだけど、なにか知らない？』

sm｢あぁ、確か2週間前くらいに学生時代の友人と旅行に行ってくるって言われてから連絡が無いな…」

『あの、なかむが連絡をしないなんて…何かあったのかな…？』

いつもやらかし上手のなかむだけど、何かある時は必ず連絡を忘れないのだ

sm｢気になるな…普通に長旅だと思っていたけど、なかむに限って、連絡をよこさないなんてありえないよな…」

心配だな…

ドンッ！

なに！？

kn｢2人とも！」

『ど、どうしたのきんとき！？』

sm｢何かあったのか？」

kn｢さ、さっき俺のスマホに急に送られてきて！これみて！」

そこにはなかむからのLINEで、ある動画が送られてきた

？｢お前の友達は預かった。もし返して欲しければ、お前のとこのお嬢様をこさせろ。ただし1人でな！もし警察に連絡すれば、こいつの命は、わかってるよな？場所は〇〇倉庫だ。」

そこで動画は終わった。

『…行ってくる』

sm｢だめだ！まず1回！」

『待てないわよ！だって…なかむが…』

なかむはスマイルが来る前から私の家にいて、どんなわがままも付き合ってくれて、何かやっちゃっても笑って許してくれて、相談にも沢山乗ってくれて、スマイルとはまた違って、なかむのことが大好きだった。だからそのなかむが、今まさに危ない状態なのに…助けないのでどうするの…

sm｢A一人で行ったって、何も出来るわけないだろう？だから！」

『…もう！スマイルなんて知らない！私はなかむのとこに行くから！』

kn｢あっちょ、A！？」

sm｢…もう勝手にしろよ…」

スマイルはなんで分からないのかしら！今なかむが危険なのに…どうしよう…もっと酷い目にあってたら…

br｢あれ？Aどこ行くの？」

『なかむのとこ！』

shk｢1人で行くのか？」

『そうよ！じゃあ私行くから！』

br｢随分と焦ってたよね〜」

shk｢なんかあったのか？」

br｢さ〜、そういえばなかむのとこ行くって言ってたけど、最近なかむ見てないよね」